こんにちは、ゲスト
  • 記事を探す

    キーワード

    エリア

    テーマ

こんにちは、ゲスト

錦絵のようなグラデーション。「法多山尊永寺」で紅葉と厄除だんごを堪能

袋井市|【更新日】2023年12月21日

錦絵のようなグラデーション。「法多山尊永寺」で紅葉と厄除だんごを堪能

静岡県袋井市で古くから信仰を集める法多山尊永寺は、晩秋には境内が赤く染まる紅葉の名所。

今回は境内の紅葉スポットと、定番の参拝グルメ、厄除だんごの実食レポートをお送りします。

目次

紅葉の名所「法多山」。広大な境内が赤に染まる

長い参道で紅葉を楽しみながらのんびり散策

hattasan6-1

仁王門から始まる法多山の境内はとても長く、本堂まで歩いて15分程かかります。

晩秋の参道脇は木々が赤く色づき、長い道のりもむしろ嬉しいくらい。この時期しか見ることができない、目のご馳走です。

あと少し!階段脇の紅葉に励まされる

hattasan6-2

長い参道が終わると、今度は長い階段を登ります。無理せずゆっくり、階段脇の紅葉が励ましてくれているようです。

時々、登ってきた道を振り返ると、見上げるのとはまた違う景色を楽しむことができますよ。

赤く彩られた鐘楼堂で鐘の音を想う

hattasan6-3

鐘楼堂の周りも、緑から黄、赤へのグラデーションで覆われています。しばらく佇んでいると、鐘の音が聞こえてきそう。

鐘楼堂の左下には、女性の守り神「二葉神社」の赤い鳥居が連なります。

もみじまつりの境内で眼福

紅葉と色とりどりの和傘の饗宴

hattasan7-1

法多山では四季折々の催しが開かれますが、このときはもみじまつりの最中。

例年、紅葉の見頃の11月下旬から12月上旬に開催されますが、その年の気候などによって状況が変わりますので、公式サイトでご確認のうえ、お出掛けください。

境内のあちこちに飾られた和傘アートに心が華やぎます。なお、17時から21時まではライトアップも。こちらの期間や時間も公式サイトでご確認ください。

手水舎にも紅葉と季節の花の心配り

hattasan7-2

こちらは手水舎の花手水。赤い葉と季節の花が彩りを添えます。身を清める際にも、目に楽しい心配りを感じることができますね。

冬はすぐそこまで来てますが、心配りに気持ちが温まります。

赤い和傘と紅葉が迎える納札所

hattasan7-3

こちらは本堂の後ろにある納札所。古いお札やお守りを納めて、お焚き上げしてもらう場所です。

普段はあまり人が多くない場所かもしれませんが、鮮やかな赤い傘と紅葉をたくさんの参拝客が楽しんでいました。

弁才天堂池の水面に映る和傘と紅葉

hattasan7-4

こちらは技芸上達、学業成就にご利益がある弁才天、弁天様をお祀りするお堂。もともとインドの河の女神様だったため、池のほとりに建立されています。

弁天様の漢字で二通りの書き方があり、弁才天と書く場合は音楽や芸能、言語の神様。弁財天と書く場合は富をもたらす神様とのことです。

黄色いイチョウの葉が散りばめられた池の水面に和傘や紅葉が映り、ライトアップされた様子も見たくなりました。

法多山にお参りしたら絶対食べたい厄除だんご

境内の中にあるだんご茶屋へ

hattasan8-1

目のご馳走、紅葉を楽しんだ後は、お楽しみの厄除だんごです。

写真左側に見えるのは紅葉の期間限定の栗だんごを求める方の列ですが、どこまで続いているか分からないほど。先頭の方は朝4時に来たそうです!

厄除だんごの歴史は古く、徳川十三代将軍家定の頃、正月に江戸城へ登城する際に献上した観世音名物団子に始まります。

将軍家から「くし団子」と命名され、それ以降は一般参拝客から「厄除団子」と呼ばれ親しまれてきました。

お茶付きで一皿200円

hattasan8-2

境内の大きなだんご茶屋は、法多山名物だんご企業組合が運営。

通常の厄除だんごはすぐに食べることができ、見事な早さでだんごとお茶が準備されました。5本の串が刺さっただんごが2つに、おいしいお茶がついて200円です。

月に一度の御縁日には茶だんご、桜の開花期間にはさくらだんご、そして紅葉期間の栗だんごはどれも大人気。

夏限定、通常の厄除だんごに遠州抹茶の氷を乗せた「おだんご屋さんのかき氷」も気になります。

いつも迷う正しい食べ方。あなたはどうやって食べる?

hattasan8-3

厄除だんごはよくお土産にもらうので何度も食べたことがあるのですが、いつも食べ方を迷います。

5本の串が頭・首・胴体・手・脚を表し、厄を落とすためには一度に口に入れると良いという噂も。

口の大きさには割と自信があるので一瞬トライしようかと考えましたが、やはり無理。いくつかに分けておいしくいただきました。

少し粒を残したあんこはあっさりとした甘さで、昔ながらのもちもちしただんごと良く合い、絶妙なおいしさです。

法多山直営「ごりやくカフェ」もいかが?

hattasan9-1

法多山直営の「ごりやくカフェ」は2箇所。

1つ目は、通常は非公開の客殿「一乗庵」でのランチ。地元の野菜を中心とした彩り豊かなお料理を、美しい庭園を見ながら楽しめます。

基本的に週3日営業、1日20食限定、予約可能。御縁日には「ごりやく弁当」が販売されます。

2つ目は、門前にあるカフェ。コーヒーは住職がセレクトした特別な豆が使われているそうですよ。こちらは土~月曜と祝日、御縁日の営業で、テイクアウト可能。

厄除と眼福と口福、一度に楽しめる法多山

参拝して厄除祈願、境内の紅葉で目を楽しませ、厄除だんごで口が喜ぶ。法多山では、いくつもの楽しみを味わうことができます。

月に一度の御縁日は功徳日で、その日に参拝すると何日もお参りしたのと同じご利益があるといわれています。

一番多いのは、7月10日の4万6千日!御縁日に合わせて訪れてみても良いかもしれませんね。

法多山尊永寺へのアクセス

  • 【住所】静岡県袋井市豊沢2777

    【駐車場】なし、周辺の民間駐車場を利用

    【公式サイト】https://www.hattasan.or.jp/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご覧ください。

袋井市周辺の観光エリア

ライタープロフィール

芦馬 実

芦馬 実

静岡県浜松市出身。現在はフリーランスのライターとして静岡県の魅力を発信中。牛乳やヨーグルト、チーズが大好きで、旅先では地元産の乳製品を必ずチェックする。直売所と道の駅にはついつい寄ってしまう。