港と船の博物館「フェルケール博物館」で、清水港について学ぼう!
静岡市|【更新日】2023年12月27日

静岡県静岡市にある清水港は、中核国際港湾・国際拠点港湾に指定されている大きな港です。また、神戸港・長崎港と共に日本三大美港の一つにもなっています。
そんな清水港の近くにあるのが港と船の博物館「フェルケール博物館」です。港の雰囲気を連想させる館内の見どころを紹介していきます。
目次
清水港に隣接する「フェルケール博物館」とは?
“港”は、ずっと昔から人と海の交流の場
「フェルケール」とはドイツ語で「交通」「交際」を意味する言葉です。
人と海との交流の場となる港に着目していて、館内には清水港に関連した船の模型や航海に必要な船舶関連品、港湾関係者が使用していた荷役道具などを展示しています。
錨や船の模型などもあちらこちらにあり、港町の雰囲気を存分に感じることができます。
清水港の歴史と向き合う時間がスタート!
外観は赤レンガを基調とした、おしゃれな造りをしています。入り口へは水の上に敷かれた一本道を通って行くのですが、この瞬間から別世界へ誘われている気分に!
館内に一歩足を踏み入れると、優雅なBGMが流れる落ち着いた空間です。1階は常設展で、3つのゾーンに分かれています。
2階は企画展。地域の歴史や民俗、この地域に縁がある作家の紹介、美術工芸などの展示会など、年間を通してさまざまなイベントを行っています。
展示室1「清水港の歴史」で清水港博士になる!
今の清水港になるまでの歩みを辿る
展示室1では清水港の歴史を紹介しています。
江戸幕府の成立以降に商業都市の大坂と江戸を結ぶ太平洋航路は米・塩・酒・木材などの生活品を運ぶ大動脈となっていました。
その太平洋航路の拠点となっていた清水湊が現在の清水港になるまでの、港の発展を紹介しています。
精密に作られた模型は必見!
精妙に作られている清水区の地図や、清水港のコンテナターミナル、船などの模型は必見です。
清水港の様子を目で見て理解できる仕組みとなっていて、わかりやすいです。説明文だけじゃない博物館っていいですよね。
普段見ることができない港の内部の様子などが良くわかり、清水港についての知識が深まります。
インパクトのある船長さんに見守られながら見学しよう
船長さんのマネキンに見下ろされながら、清水港について学ぶことができます。
この船長さんのところへは、展示室2の螺旋階段を上がっていくと近くまで行くことができます。
ここは操舵室のようになっていて、実際に舵をとってみたり、銅鑼(どら)やタイムベルを鳴らすこともできます。大航海へと出発する気分になれますよ。
展示室2「港湾の仕事」で貴重な茶箱と蘭字を見物!
昔と今。港湾では何が行われていたのだろう?
近代化の始まりとともに設置された清水波止場(はとば)。
波止場とは港の海中に細長く突き出した箇所で、船が停泊して荷物の揚げおろしの通路になる所のことです。
清水波止場が時代とともに移り変わってきた様子を展示室2では紹介しています。
茶箱と蘭字をこれほど見られる場所は貴重!
お茶の直輸出を始めて、日本最大のお茶輸出港となった清水港。当時の輸出用茶箱と、蘭字(輸出用のお茶ラベル)がずらっと展示されている様子は圧巻です。
展示品を通して歴史や文化に触れながら、知識を深めていくことができます。
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展示室3「和船」には木造和船の模型がずらりと並ぶ
展示室3では、駿河湾周辺を航海していた和船の約1/10の模型と、その建造方法を紹介しています。一般的な模型と違い、こちらの模型は大きくて迫力があります。
和船を作るときの用具なども展示されています。船を作るのにはいろいろな道具が使われているのだなとびっくりしました。
静岡・清水は缶詰の町。缶詰記念館も見逃せない!
静岡・清水を支える缶詰産業はここから始まった
屋外にあるので見逃さないように注意!
この建物は、日本で初めてまぐろの油漬け缶詰(ツナ缶)をアメリカへ輸出した、清水食品株式会社の創立当時の本社社屋です。
建物内には実際に使用されていた缶やラベルが展示されていて、静岡・清水の缶詰産業について学ぶことができます。
当時の缶詰ラベル!レトロなデザインに魅了される
普段見ている缶詰も、歴史を辿るとその変化がおもしろい!当時の缶詰ラベルは、レトロなデザインが魅力的です。
今でも静岡・清水を支えている缶詰産業。辿ってきた歴史を間近に見ることができます。
港町の清水らしい博物館で学びのひとときを
他にも清水市出身のジュエリーアートデザイナー田宮千穂さんのギャラリーや、清水港にまつわる書籍などが集積された閲覧コーナーもあります。
「フェルケール博物館」で、清水港の歴史とゆったりと向き合う時間を過ごしてみてくださいね。
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フェルケール博物館へのアクセス
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【住所】静岡県静岡市清水区港町2丁目8-11
【営業時間】9:30〜16:30(定休日:月曜日)
【駐車場】あり
【公式サイト】https://www.verkehr-museum.jp
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。