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家康公の快進撃はここから始まる。遠州森町「小國神社」で開運を願おう!

森町|【更新日】2023年12月25日

家康公の快進撃はここから始まる。遠州森町「小國神社」で開運を願おう!

2023年の大河ドラマの主人公、徳川家康と小國神社は強い絆で結ばれていました。境内には家康公ゆかりの強力な開運スポットがあります。

この記事では家康公と神社の絆や、境内の縁結びや金運アップのスポットなどをご紹介します。

目次

 「家康公の立ち上がり石」からすっくと立てば願いが叶う

「当社の神力に頼らなければ勝つことができない」

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1572年9月、家康公は小國神社に願文と太刀を奉納します。

願文には当社、すなわち小國神社の神力に頼らなければこの戦に勝つことができないという切なる思いが込められていました。

戦の相手は甲斐の虎、武田信玄。1568年には同盟を結んでいましたが、翌年には武田勢が駿河を侵攻したため手切れに。

当時の家康公は30代に差し掛かかったばかりの小大名。一方の信玄公は勢力を拡大し、戦国最強と恐れられる武将でした。

「武田信玄に渡すくらいなら」と神社に火を放った神主

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1573年に武田勢が遠江に侵攻し、地方の武士達の中には武田勢に従属する者もいましたが、小國神社の神主はこれを拒んで家康公に味方します。

「信玄公が遠江侵攻の拠点とするくらいなら」と、御神体を別所に移し神社に火を放ってこれを阻止。武田勢はこの地を手に入れることを諦めざるを得ませんでした。

なお、社殿は1575年に家康公によって再建され、その後も代々の徳川将軍家から社殿の改造・修復料が寄進されています。

敗走中に腰を下ろし、立ち上がった後は負け知らず

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1573年、三方ヶ原の戦いで武田勢に大敗を喫した家康公。同年に信玄公が病没すると、領土の奪還を始めます。

1574年の犬居城攻めで、川の洪水や兵糧不足のため退却するところを武田勢に追撃されて敗走。その途中で小國神社に参拝し、石に腰かけて休息します。

ここから立ち上がった後、家康公は負け知らず。やがて天下統一を成し遂げます。

写真の特別御朱印は2023年内までの期間限定ですので、ご希望の方はお早めに。

縁結びのご神木「ひょうの木」で良縁祈願

「ひょうの実」の音色に誘われて女神様が舞い降りた

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こちらは「ひょうの木」と呼ばれるご神木で、和名はイスノキ。

虫が葉の中に住むと、木質化したまゆ型の殻ができます。虫が出ていく時に作った小さな穴を笛のように吹くと「ひょう」と鳴ることから「ひょうの実」と呼ばれるとのこと。

ご祭神のだいこくさまがひょうの実を吹くと、その美しい音色を聞いた女神さまが舞い降り、契りを結んだという古い言い伝えから、恋愛、人間関係、仕事などの縁を結ぶご神木として信仰されています。

仲睦まじい男女の姿に見える木

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ご神木は2本の木が根元近くで1つになっているような形をしており、まるでだいこくさまと女神さまが寄り添っているように見えます。

樹齢700年から800年といわれる大木で、広がった枝の下に入るとほっと心が安らぎました。

見つけられたらラッキー!貴重なひょうの実

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ひょうの実は木の枝に着いた状態で形づくられ、強い風が吹くと落下することがあります。ただ、地面に落ちたひょうの実を見つけられたらとてもラッキー。

ご案内してくださった権禰宜(ごんねぎ)の堀川さんは小國神社に来て1年ほどになりますが、まだ見つけたことはないとのこと。保管されていたものを見せてくださいました。

なお、ひょうの実のお守りは社務所で授与することができますので、良縁祈願にお一ついかがでしょうか。

だいこくさまが授けた「金銀石」を撫でて金運アップ

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こちらはだいこくさまが遠江の国を造ったときに授けたと伝わる金銀石(きんぎんせき)。金運石、引寄石、夫婦石とも呼ばれ、金運や良縁をもたらすといわれています。

石のそばの松は願掛松と呼ばれ、”願を掛けて待つ”意味を持つとのこと。

思いをこめて金銀石と願掛松を撫でてみましょう。

日本の国を作っただいこくさまのシンボル「大宝槌」

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こちらは崇敬者の方々が奉納した大宝槌(おおたからづち)。

だいこくさまが国造りを始めたのが子の年だったため、壬子年の1972年に天下泰平・諸行繁栄・良縁成就などを祈願して納められました。

だいこくさまは打出の小槌を振って人々に恵みをもたらしました。

大宝槌を振ることはできませんが、社務所で授与される縁起物、「宝槌」やかわいらしい「木小槌」はご自宅にお迎えすることができます。

心願成就したら「事待池」にお礼の鯉を放つ慣わし

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こちらは事待池(ことまちいけ)。

小國神社は「事任神社」(ことのままのかみやしろ)、願い事が意のままに叶う神社と呼ばれ、願掛けをして心願成就した時にはこの池に鯉を放って感謝する慣わしがありました。

手前のかわいらしい橋は、森山焼の四つの陶房の特色ある陶片を散りばめたもの。中央の島には宗像社、赤い橋の奥には八王子社が祀られています。

なお、この池の水をつけるといぼが取れるという言い伝えもあるそうですよ。

小國神社で家康公の開運パワーにあやかろう!

若き小大名だった家康公には多くの試練が降りかかりましたが、中でも三方ヶ原の戦いは武田勢に迎え討たれて総崩れ。

家康公の命を守るために大切な家臣が身代わりになり、人生最大の敗戦ともいわれます。

強大な敵に多くを学び、やがて天下統一を成し遂げた家康公にとって、小國神社の石から立ち上がった時がターニングポイントだったのかもしれません。

あなたも小國神社を訪れて、家康公の開運パワーにあやかってみませんか?

小國神社へのアクセス

  • 【住所】静岡県周智郡森町一宮3956-1

    【駐車場】あり(無料)

    【公式サイト】http://www.okunijinja.or.jp

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

芦馬 実

芦馬 実

静岡県浜松市出身。現在はフリーランスのライターとして静岡県の魅力を発信中。牛乳やヨーグルト、チーズが大好きで、旅先では地元産の乳製品を必ずチェックする。直売所と道の駅にはついつい寄ってしまう。