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想いを大切にする創作料理で心温まるひとときを。三島の和食店「手しごとごはん こさえる」

三島市|【更新日】2023年12月1日

想いを大切にする創作料理で心温まるひとときを。三島の和食店「手しごとごはん こさえる」

静岡県三島市にある「手しごとごはん こさえる」で出会った、真心込もった創作和食料理。

手しごとを大切にされているご夫婦の想いが詰まった和食店で、本格的なコース料理をカジュアルに楽しめます。

食べる人のことを想って作られた料理っておいしいな、とホッとあたたかな気持ちになれるひとときを過ごせますよ。

目次

食と人が大好きなご夫婦が営む和食店

メニューは創作和食コースのみの一本勝負!

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2023年1月に三島にオープンした、ご夫婦で営む和食店です。

料理人である店主はこれまで、東京や下関の日本料理屋で経験を積んでこられ、奥さまも飲食店の接客業をされてきました。

2人の職人が地元の三島に満を持して店を構えたのが「手しごとごはん こさえる」のはじまりです。

創作和食のコース料理がいただけるお店で、メニューはランチコース3000円、ディナーコース4800円のみとなっています。

たくさんの人の「手しごと」を大切に

こさえる2

店名の「こさえる」とは「こしらえる、作る」という意味です。奥さまのお婆さまがよく使っていた親しみのある言葉だそうです。

料理、食材、店を作った職人さん。それぞれの丁寧な手しごとが詰まったあたたかい店であることから名付けられました。

町の八百屋さんや、顔馴染みの農家さん、愛情込めて育ててくれた人の顔が見えるような、地場産の旬の食材を仕入れて大切に調理しています。

洗練された空間であたたかい笑顔のご夫婦がお出迎え

道を1本入った静かな場所にひっそりと佇む

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店が建つのはメインの道を一本入った静かな場所。青い大きなのれんが目印です。

建物は友人の建築士に建ててもらったそうです。旦那さまも壁塗りなどに参加したそうで、ここにもさまざまな人の手しごとが詰まっている様子が伺えますね。

吹き抜けの広々とした建物には2階席も

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大きな窓から陽の光がたっぷりと入る明るい店内では、木のぬくもりを感じます。天井が高くて、なんだか気持ちも凛としてきます。

吹き抜けの2階には大テーブルを設置していて、6名まで入れるそうです。半個室のような作りのため、夜は宴会で利用する方たちもいるそうですよ。

キッチンが隣接している臨場感も楽しみの一つ

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客席とキッチンが隣接しているので、店主が調理している様子を間近に見ることができます。その風景を見ているだけでおいしさが増します。

接客を担当する奥さまの素敵な笑顔と、配慮の行き届いた自然体なサービスも幸せな気分に。

そして、料理が運ばれてくるテンポも絶妙!待つことも、急かされることもなく過ごせます。

絶品!創作和食のコースに舌つづみを打つ

一口食べたらもう納得!丁寧に作られているということ

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お料理は季節により変化します。取材時は秋の味覚の時期。一品目は「蒸し鶏(季節の野菜と味噌を包んで)、里芋のきぬかつぎ、小松菜の胡麻和え」です。

胡麻和えを口にした瞬間に「あ、このお店は本当においしい」と思いました。

素材の味が生きた、シンプルだけどこれが一番と感じる味で、丁寧に作っていただいているのを感じます。

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続いて「和風バーニャカウダ、さつまいもの胡麻豆腐」です。野菜から季節を感じつつ、おいしいものをいただいていることを感じます。

バーニャカウダのソースはよくある濃さで勝負!とは別物。野菜のもつ甘み・旨みを邪魔することなく、おいしさを引き立てています。

胡麻豆腐はちゅるんとした食感と、ホクホクのさつまいも。自然の甘みが贅沢です。

海も山も近い三島は食材の宝庫

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3品目は「クロムツのお造り」です。甘い脂が口の中でとろけ、炙り具合も絶妙!もっちりとした食感にびっくりしました。

これはお醤油じゃなく、塩とわさびでいただくのが正解です!

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4品目は「カブと里芋のすりながし」です。すりながしとは、野菜をすりおろし出汁でのばした、日本の伝統料理です。

旬のカブと里芋の甘みがぎゅっと詰まったホッとやさしい味で、カラダが喜ぶ!真ん中にはグリルチキンも乗っていました。

メインディッシュに最後はデザートまで!

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メインディッシュは肉か魚か選ぶことができます。今回は肉の「骨付きスペアリブの和風ソース」にしました。魚を選択した場合は、サゴシの西京焼きでしたよ。

ボリュームたっぷりのスペアリブは、骨から箸で切り離せるぐらいほろほろ!味付けも丁度良く、ご飯がすすみます。

店のロゴマークが付いた玉子焼きは何層にもなり、じゅわっと出汁がしみ出てきます。ご飯はおかわり自由で、メインの後に出すことも可能です。

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最後は「モカチョコシフォンケーキ 豆腐クリームとカシスソース添え」です。ふわふわのシフォンケーキで、ほろ苦さと甘みのバランスが最高!

それに豆腐の深い味と、カシスの甘酸っぱさがプラスされて大人の味わいに変化しました。

一皿のバランスと、コース全体を通した料理のまとめ方に感動しました。ランチタイムに伺ったのですが、これで3000円!と驚いてしまいました。

料理からも感じるご夫婦のあたたかな想い

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「おいしいものを食べることと、人と話すのが大好き。自分たちも心からおいしい!と思うものを召し上がっていただき、温かい気持ちになってもらえたら幸せ」

と語るご夫婦。たくさん手を加えず、素材そのもののおいしさを味わってもらうことを大切にしているそうです。お二人の温かな雰囲気にお腹も心も大満足でした。

何度でも通いたくなる素敵なお店!

和食コースと聞くと、少し格式ばった印象をもつ方もいるかと思います。でもそんなことは全くなく、カジュアルに食事を楽しめる空間でした。

店内にいたお客さんもその味を絶賛!「また来たい」と微笑んでいたのが印象的でした。

“手しごと”にこだわったご夫婦の想いと、創作和食料理を味わいに行ってみてくださいね。

「手しごとごはん こさえる」へのアクセス

  • 【住所】 静岡県三島市本町9-21

    【営業時間】ランチ 11:00〜15:00(L.O.13:30)/ディナー 17:30〜21:30(L.O.20:00)

    【定休日】日曜日(月に1,2回不定休)

    【駐車場】なし

    【公式サイト】https://www.instagram.com/cosael_horii/
    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

新井夏海

新井夏海

神奈川県横浜市出身。静岡県の大学に進学し海洋学を学ぶ。卒業後は地元で海系旅行誌を発刊する出版社の編集ライターを経験。“自然のそばで暮らしたい”という思いから静岡に戻りフリーライターへ。現地の魅力を取材・執筆しながら、趣味の旅行、マリンスポーツ、キャンプ、車中泊旅を楽しむ。