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「さんぶの森交流センター」でマイ箸づくり!自然の恵みを肌で感じる体験

千葉県|【更新日】2024年1月5日

「さんぶの森交流センター」でマイ箸づくり!自然の恵みを肌で感じる体験

面積の約3分の1を森林が占める千葉県。特に山武エリアはサンブスギの産地として、昔から栽培が盛んな地域です。

「さんぶの森交流センターあららぎ館 バイオマス体験棟」では、サンブスギを使ったマイ箸づくりが体験できる秘密のスポット。

世界で一つしかない、自分だけのお箸を作ってみませんか。

目次

九十九里エリアで絶対に体験したい!自分だけの箸づくり

隠れた体験スポット大発見、サンブスギの魅力いっぱい

サンブスギの箸づくり

「さんぶの森交流センターあららぎ館 バイオマス体験棟」は山武市が管理する公共施設。山武地域で育てられてきたサンブスギを使った箸づくりが体験できるスポットです。

サンブスギの魅力はもちろん、モノづくりの面白さを体験できますよ。

自分の手で作ったお箸で食べるご飯は、なんだかちょっと特別な気分を味わえるかも。

工作が苦手な人でも安心、簡単にできるマイ箸づくり

サンブスギの箸づくり2

箸づくりの工程は至ってシンプル。事前にカットされた木材をカンナ、ヤスリを使用して箸の形状に整えていく作業です。

難しい作業はないので、お子さまだと年長さんくらいの年齢から取り組める内容です。苦戦したら職員の方が優しくサポートしてくれるので安心。

どの作業も5分〜10分程度で終わるので、サクサクと工程が進んで、あっという間にお箸の完成です。

木工を通じてモノづくりの面白さに触れてみませんか?

箸づくりの木材

実際に木材を削ったり、ヤスリがけをして、徐々に箸らしくなる姿をみていくとワクワクしました。

今回は麺類がつかみやすいように、角ばった箸にしようと思いヤスリがけは最低限に。

ひとつ出来上がると、次は丸みのある箸も作ってみたくなりました。

箸づくりの数に制限はなく、早めの時間からスタートすれば二膳、三膳と作ることも出来るそうです。

思わず心踊ること間違いなし、サンブスギが箸になる瞬間

ビビッと直感?こだわってアレコレ悩んで決める?

木材選び

箸づくりの第一歩は木を選ぶところからスタートします。色味、木目など自分の好みに合わせて選べますが、どの木材も個性に溢れ魅力的。

なかなか決断できなかったので、丈夫そうな木材を選ぶポイントを教えてもらいました。

直感でパッと決める人、あれこれ吟味する人、色々な方がいらっしゃるそうです。

今回は木目が均一になっていて、色味が好みだった木を選びました。

気分はまさに大工さん、はじめてのカンナにドキドキ

カンナで木材を削る

カンナは見たことがあるだけで、実際に手に持つのは今回が初めて。

最初に持ち方や削り方のコツを教えてもらえるので、未経験でも安心して取り組めます。

カンナを軽く滑らすと、スルッと削れる感覚が手に伝わり「楽しい」と声がぽろり。

職員の方の鮮やかな手つきには思わずうっとりしてしまうほどで、スッスッとリズムよく削っていました。

こだわりの見せ所、やすりがけで変わるお箸の表情

やすりがけの工程

カンナがけが終わったら、ヤスリがけをして仕上げていきます。

丸みのある箸を作りたい場合、ヤスリがけをしっかりして丸さを出すそう。仕上げの加減は好みだそうですが、やりすぎると箸が折れやすくなってしまうので注意が必要です。

木の表面がツルッと変化していく過程は、まさにモノづくりの醍醐味。

ヤスリがけで少量ですが木の粉が舞うので、気になる方はマスクがあると安心ですよ。

知ってビックリ、最後の仕上げに使うのは身近なアレ

仕上げのサラダ油

ヤスリがけが終わったら最後の仕上げ工程に。

仕上げに使うアイテムは何とサラダ油。布に仕込みこませて、出来上がった箸を拭いていきます。

サラダ油が木に染み込んで、木の色味が変化していく姿は割り箸から箸に変身しているかのよう

最後の工程ひとつでも大きな変化が見えるので、モノづくりは改めて面白いと思いました。

ついつい没頭しちゃうかも!?ハマると面白い木工体験

一度体験するとやみつきに、中にはリピーターも

箸の逆目チェック

箸一膳を制作するのに、早ければ30分〜40分ほど。作業内容はシンプルながら、自分の手でひとつの作品を作っていけるので、モノづくり初心者にもおすすめの体験ですよ。

実はこの箸づくり、一度体験するとその魅力にハマってリピートする人もいるそう。

お子さまから参加できる内容なので、家族連れで体験に参加される方も多いとうかがいました。

ちょっとしたプレゼントにも、小学生からの贈り物

バイオマス体験棟の看板

ヤスリがけをしながら、箸づくりに関するエピソードも教えていただきました。

近所の小学生がバイオマス体験棟に遊びにきて、せっかくなのでと箸づくり体験をしたそう。

出来上がったお箸は校長先生へのプレセントになったのだとか。

世界でひとつだけのプレセントに、きっと校長先生も嬉しかっただろうな、とお話を聞いてホッコリした気持ちになりました。

マイ箸づくりから学ぶ、サンブスギや木のアレコレ

サンブスギの木くず

サンブスギは千葉県で生まれた挿し木(クローン)スギ。花粉も少ないと聞き、「スギ=花粉」のイメージが払拭されました。

サンブスギは漢字で「山武杉」と表記するものもありますが、千葉県の森林研究所では山武地方で昔から育成されてきたスギをカタカナ表記とし、他のスギと区別しているそうです。

建築材などにも使われ、江戸時代から現在まで受け継がれてきた、まさに自然の財産。

工房内は木のいい香りが漂い、思わず深呼吸をしてしまいました。

未来に残したいサンブスギ、自治体の取り組みも

木の優しさあふれる積み木、プレセントにもぴったり

サンブスギの積み木

丸みをおびた積み木は手に持つと、サラサラとした優しい木の感触。

こちらの積み木は、山武市の1歳半検診でお子さんにプレゼントされるそう。

販売もしているそうで、出産祝いなどお子さまのプレゼントにもぴったりです。

サンブスギを使った新築・リフォームなどを市内で行う場合には補助金を支援するなど、自治体をあげて活用を推進していることがうかがえました。

サンブスギと職人が織りなす芸術品は一見の価値あり

職人の技

バイオマス体験棟には様々な木工作品も展示されています。

中でも「組子建具書院」は生で見たい作品のひとつ。クギを使わず、木だけで組み上げられた繊細ながら力強い作品です。

この技術を持つ職人は現在、山武市内でも数名のみ。

サンブスギの持つ、他の杉と比較して丈夫な特徴と職人の技、未来に残していきたい伝統工芸です。

市内の工務店では組子技法を取り入れるなど、後世に残す取り組みも実施しているのだとか。

お正月やクリスマスのシンボルが可愛く大変身

木を使ったかがみもち

つやつやしたお正月の鏡餅、木の丸みがかわいいクリスマスインテリアなど、館内には様々な作品が展示されています。

どの作品も見ていると、心がワクワクするものばかり。

実は展示されている作品は「チーム木工」という、木工の魅力にハマった人たちが制作したもの。

アマチュアながら、そのクオリティの高さにびっくり。一部、販売可能な作品もありましたよ。

千葉県の隠れた超穴場スポット、バイオマス体験館

九十九里や成田方面のお出かけコースにおすすめ

あららぎ館外観

圏央道の山武成東インターチェンジから車で7分ほどの距離にある「さんぶの森交流センターあららぎ館 バイオマス体験棟」。

最寄り駅はJR総武本線の日向駅ですが、駅から約2キロと離れており、タクシーを手配する必要があります。

公共交通機関を利用するなら、隣の成東駅まで向かってレンタカー利用が便利ですよ。

体験予約は電話から、空きがあれば当日でもOK

箸づくりの看板

箸づくり体験の申し込みは電話で受付中です。当日体験して「もっとやりたい!」と二膳、三善作る方もいるそうなので、時間に余裕をもって予約しておくと安心。

体験にかかる料金は無料、作ったお箸はお持ち帰りできます。

「定期的にサラダ油でふき取りをして使うのがおすすめですよ」と職員の方からのワンポイントアドバイスも。

魅惑の木工の世界へようこそ、サンブスギの魅力もいっぱい

山武エリアで昔から栽培されてきた歴史あるサンブスギ。

箸づくりを通して、自然の恵みとモノづくりの楽しさ、そしてサンブスギの魅力を堪能できる充実の時間が過ごせます。

一度体験すると、もっと作りたい!と思う魅惑の木工体験。

「さんぶの森交流センターあららぎ館 バイオマス体験棟」なら、工作が苦手な方や工未経験でも安心してお箸が作れますよ。

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さんぶの森交流センターあららぎ館 バイオマス体験棟へのアクセス

  • 【住所】
    千葉県山武市埴谷1884-1

    【開館時間】
    9:00~17:00
    ※定休日:月曜日

    【電話番号】
    バイオマス体験棟 0475-89-3632

    【料金】箸づくり体験:無料

    【駐車場】あり(無料)

    【公式サイト】https://www.city.sammu.lg.jp/page/page001760.html

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

こじまちはる

こじまちはる

千葉県出身。学生時代は夜行バスや青春18切符を利用して旅行に。現在は主にLCCを利用して沖縄、北海道へ。生まれ育った千葉県の魅力を伝えるため、県内の観光地を取材。自然や文化財をはじめ、美味しいものがいっぱい、ちーばくんの出身地をご紹介します。