本牧「三溪園」で心安らぐ庭園散策を楽しもう!貴重な重要文化財も
横浜市|【更新日】2023年10月30日

本牧の観光スポットといえば「三溪園(さんけいえん)」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
三溪園とは、製糸・生糸貿易で財をなした実業家・原三溪が作り上げた日本庭園です。
歴史的建造物や、四季折々の草花が楽しめる園内。思わず長居したくなるような、風情溢れる空間が広がります。
今回は、そんな横浜を代表する日本庭園・三溪園で、心落ち着く穏やかな時間を過ごしてきました。
目次
本牧の広大な日本庭園。「三溪園」でのんびり過ごす
三溪園の正門に到着しました。最寄り駅からは離れているので、バスか車での来園がおすすめです。
今回は土曜日の午前中に伺いましたが、想像以上に多くの来園客で賑わっていました。
受付を済ませて、早速園内を散策しましょう。
目の前に広がる「大池」は圧巻。三重塔が優しく見守る
正門を抜けると、目の前に広がるのは「大池」です。
広大な庭園の中でも、かなりの面積を占める大池。圧巻の眺めです。
風が吹くたびに水面が穏やかに波打ち、見ているだけで癒されます。
向こう岸を見上げると、奥にそびえるのは三重塔。まるで園全体を優しく見守っているようです。
大池周辺には、一休みできるベンチや茶屋もありますよ。
美しい景色を眺めながら、ホッと一息つけそうな雰囲気です。
原三溪の私庭エリア。まずは内苑から散策しよう
パブリックエリアとの境界線。御門をくぐり、中へと進む
まずは内苑からゆっくり散策しましょう。
内苑は、三溪園の創設者である原三溪が私庭として使用していたエリアです。
一般公開されていた外苑と、一線を画すためでしょうか。内苑に入るには、こちらの立派な御門をくぐる必要があります。
まるで世間との境界線のよう。荘厳な雰囲気です。
では、早速中に入ってみましょう。
重要文化財の臨春閣。池のほとりに凛と佇む
御門を抜けると、そこには池を取り囲むように建てられた立派な数寄屋風建築が。
こちらは重要文化財に指定されている建造物、臨春閣です。
入口の厳かさとはまた異なる雰囲気で、明るく、開放的な印象がありました。
まるで鏡のように美しい池の中では、金と赤の錦鯉が気持ちよさそうに泳いでいました。
臨春閣の凛とした佇まい、そして類を見ない美しい景観から、三溪園は「東の桂離宮」とも呼ばれているそうですよ。
ゆったりとした時間を堪能。秋には紅葉ライトアップも
青々と生い茂る木々。そして、その隙間から見える青空…。
日々の忙しさを忘れるほど、穏やかな時間が流れます。
癒しを求めて、ふらっと足を運んでみるのもおすすめです。
春は梅や桜、夏はアジサイ。そして秋には美しい紅葉と、移ろう季節を堪能できる三溪園。
特に内苑の聴秋閣奥にある遊歩道は、紅葉の絶景スポットなんだそうです。
遊歩道は、紅葉が見頃を迎える時期に期間限定で公開されます。
夜はライトアップもされるので、日中とは異なる幻想的な景色が楽しめるでしょう。
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建物見学や絶景も楽しめる。外苑も見どころたくさん
旧矢箆原家住宅は内部見学も可能。歴史を五感で学ぼう
昭和39年に一般に向けて公開されたエリア、外苑を散策しましょう。
まずは、旧矢箆原家住宅(きゅうやのはらけじゅうたく)にやってきました。
こちらは三溪園にある建築の中で、唯一内部見学が可能です。
もともとは白川郷にあった旧矢箆原家住宅は、昭和35年に三溪園へ移築されました。
囲炉裏には毎日火が入れられています。煙の臭いがすごい!
この煙が木材をいぶし、防菌防虫効果が期待できるそうです。
もくもくとした煙を浴びながら、見学を続けましょう。
こちらは、うすなわです。向かいには台所もありました。
こちらで食材の調理をしていたんだな…と、当時の生活の様子が伺えます。
貴重な展示の数々に、思わず見入ってしまいました。
高台に位置する旧燈明寺三重塔。三溪園のランドマーク
三溪園のランドマークともいえる、旧燈明寺三重塔にやってきました。
園内で最も古い建物で、抜群の存在感を誇ります。
近寄ると、迫力もすごいですね。重厚感があります。
園内の至る所から見えるように設置されている旧燈明寺三重塔。
まさに、三溪園のランドマークのような存在だといえるでしょう。
本牧らしい景色が広がる松風閣。運が良ければ富士山も
続いてやってきたのは、松風閣。現在は展望台としての役割を果たしています。
眼下に広がるのは本牧らしい工場地帯。
運が良ければ、海の向こうに富士山も見えるそうです。
ちなみに、もともと松風閣があった場所はこちら。
原三溪の義祖父である原善三郎が、東京湾を臨む別荘として建てたのが松風閣でした。
残念ながら関東大震災によって消失してしまい、現在は遺構として残されています。
三溪園らしいお菓子はお土産にピッタリ。来園の記念にも
正門の案内所では、お土産が販売されています。
三溪園オリジナルの求肥を挟んだどら焼き「三溪園花文合わせ」や、三重塔をかたどった落雁など。
ご自宅用にも、大切な方へのお土産にもピッタリです。
他には、風呂敷や絵はがきなどの雑貨もありました。
来園の記念にいかがでしょうか。
心洗われる景色に感動。「三溪園」で移ろう四季を感じよう
横浜を代表する日本庭園、「三溪園」をご紹介しました。
広大な敷地には、貴重な建造物がたくさん立ち並び、雰囲気も抜群です。
じっくり見学すると、あっという間に2時間ほど経ってしまいました。
また園内には3つのお茶屋さんがあり、お食事やお茶を楽しむこともできますよ。
四季折々の草花が咲き誇り、季節ごとに違った表情を見せてくれる三溪園。心洗われる景色に、日常の喧騒を忘れてゆったりと過ごせるでしょう。
「三溪園」へのアクセス
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【住所】神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
【営業時間】9:00~17:00(最終入園16:30)
【入園料】大人(高校生以上)900円 こども200円
【駐車場】あり
【公式サイト】https://www.sankeien.or.jp/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。