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「岡田美術館」で1日中のんびり!日本・東洋の美術や足湯、豆アジ天うどんを楽しむ

箱根町|【更新日】2023年7月18日

「岡田美術館」で1日中のんびり!日本・東洋の美術や足湯、豆アジ天うどんを楽しむ

バス停・小涌園駅からすぐの場所にある、2013年に開館した岡田美術館。

日本や東洋の美術品、考古遺品など約450点を常時公開しているだけでなく、敷地内には庭園や食事処、足湯などもあります。

さまざまな楽しみ方で1日中過ごせる、岡田美術館の魅力とは?

目次

日本、東洋の美術品から企画展まで見どころたっぷり

中国の陶磁器が美しい1階展示室

岡田美術館 (3)

全5階からなる美術館は、フロアごとにテーマが異なっています。1階は、中国の陶磁器。時代順に時間を追うように展示されています。

中でも目を引くのが高さ81.2cmもある「三彩駱駝」。色彩、造形共に、盛唐期の特徴を示す作品で、隣に並ぶ高層楼閣の「緑釉楼閣」と共に、このフロアの見どころになっています。

日本陶磁の歴史を歩む2階展示室

岡田美術館 (9)

2階に並ぶのは初期の伊万里から古九谷、鍋島といった肥前磁器や京焼などの日本のやきものと、カラフルな和ガラスが展示されています。

野々村仁清、尾形乾山による重要文化財のやきものなども観られます。

期間限定の特別展や特集展示が観られる3・4階展示室

岡田美術館 (5)

3階と4階では時期によって特別展示や特集展示が行われます。

取材時には3階で開館10周年記念展 第2部「歌麿と北斎 -時代を作った浮世絵師-」が開催されていました(2023年12月10日まで)。

ここでは歌麿と北斎の美人画を見比べる楽しみも。歌麿の作品の中でも世界に40点ほどしかない肉筆画のうち、3点を観ることができます。

また2012年に日本で再発見され、岡田美術館に収蔵された喜多川歌麿の「深川の雪」の展示も開催されます。

【特別展】喜多川歌麿「深川の雪」 江戸時代享和2~文化3年(1802~06)頃 岡田美術館蔵
【展示期間】2023年9月8日~12月10日 ※期間外は高精細複製画を展示

中国の貴重な五彩が観られるチャンス

岡田美術館

4階では日本絵画に加え、特集展示「五彩 -明の景徳鎮窯を中心に-」が行われており、12世紀〜19世紀の中国の五彩が20点展示されていました。(2023年12月10日まで)

期間限定なので、気になる人はお早めに。

仏教美術が並ぶ5階展示室

岡田美術館 (8)

5階に並ぶのは仏教美術の作品。平安時代や鎌倉時代の仏像の中には、国の重要文化財となっているものも。

5階ホールでは美術館の正面にある、福井江太郎氏による風神・雷神の大壁画「風・刻(かぜ・とき)」の制作風景を撮影した動画が公開されています。

鑑賞後は「開化亭」で名物うどんに舌鼓

日本家屋を改築した建物

岡田美術館 (6)

5階まで展示を観終えて外に出ると、近くに食事処「開化亭」があります。

昭和初期の日本家屋を改築した建物で、窓から庭園の景色を見ることも。

四季によって変わる景色や鯉が回遊する池を眺めながら、食事を楽しむことができます。

カウンターか奥座敷でのんびり

岡田美術館 (12)

店内にはカウンターとテーブル席があり、すべて掘りごたつになっています。

奥座敷の床の間には、中央が抜かれた掛け軸があり、そこから庭を眺めることも。庭の景色が掛け軸の絵のように見えます。

落ち着いた雰囲気の空間で、鑑賞後にゆっくりするのにぴったりです。

人気は豆アジ天うどん

岡田美術館 (10)

こちらで人気のメニューは「豆アジ天うどん」。温かいうどんの上に、豆アジの天ぷら、玉ねぎ、かいわれ、梅干し、鰹節がのっていて、小鉢と温泉卵もセットになっています。

他にも海老天うどん、キノコうどん、牛ごぼううどんや、葉山の創作和菓子店「和がし 葉な」のスイーツも注文することができます。

食後は庭園散策とお土産選び

庭園で季節の花々を楽しむ

岡田美術館 (11)

岡田美術館の敷地内には、「〜湧水・樹木の生命力〜 自然の恵みを感じる庭園空間」をコンセプトにした広い庭園があります。

新緑、雪解けの清流、季節の花々、紅葉など、四季や箱根の自然を感じることができます。

開化亭で入園料(300円)を払ってから、散策を楽しみましょう。

※取材時には、渓流散策コースは閉鎖されていたため、入園料は無料となっていました。訪れる際は、岡田美術館公式ホームページから最新情報をご確認ください。

ショップで記念のお土産を

岡田美術館 (1)

美術鑑賞後に立ち寄りたいのが、ミュージアムショップ。図録や作品をイメージした手ぬぐい、ポストカード、香入りのしおりなどが販売されています。

また特別展で展示されている絵をモチーフにした、ファイルや一筆書きなどの文房具も。

特別展にお目当ての作品がある人は、ぜひそちらもチェックしてみましょう。

歩いて疲れたら足湯でのんびり!

美術館前の足湯で疲れを癒す

岡田美術館 (2)

美術館の屋外には、100%源泉かけ流しの足湯があります。

疲労回復にぴったりのアルカリ性の泉質なので、歩き回って疲れた足を癒すのにおすすめです!鑑賞後の人たちでとても賑わっています。

美術館入館者は無料で利用することが可能です。(足湯のみ利用は、入湯料500円)

カフェメニューを購入してもOK!

岡田美術館 (4)

足湯にはカフェがあり、購入した商品を足湯に浸かりながら飲んだり食べたりすることができます。

人気はプレミアムソフトクリームで、足柄牛のミルクを使用。濃厚というよりも、さっぱり食べやすい味です。

ソフトクリームは他にも、プレミアムコーヒーフロートやプレミアム和パフェなどにもトッピングされています。

足湯から大壁画を眺める

岡田美術館

足湯の正面には美術館の顔とも言える、縦12m、横30mの福井江太郎氏による風神・雷神の大壁画「風・刻(かぜ・とき)」が飾られています。

足湯から見たときに見えやすいように、少し前傾になっているのが特徴。75cm×75cmの金地パネル640枚に描かれた絵は、構想から完成までに約5年かかったそうです。

足湯から眺めたり、足湯のある場所から記念撮影するのがおすすめです。

岡田美術館で芸術と箱根の自然に触れよう

美術作品だけでなく、箱根の四季折々の自然やグルメ、疲れを癒してくれる足湯などもあり、1日中ここで過ごす人も多いという岡田美術館。

当日は何度でも再入館できるため、繰り返し見る人も多いとか。

特別展も半年を目安に変わるので、ぜひ気になるタイミングで訪れてみてください。

岡田美術館へのアクセス

  • 【住所】

    神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493−1

    【営業時間】9時〜17時(最終入館は30分前)

    【定休日】12月31日、1月1日、展示替期間

    【駐車場】80台

    【公式サイト】https://www.okada-museum.com/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

酒井明子

酒井明子

出版社などでの勤務を経て、現在はフリーランスの編集・ライターとして活動。旅行、登山、お酒をこよなく愛していて、目標は百名山制覇。沖縄の離島巡りも好きで、お気に入りは波照間島のみんぴかカレー。