全国で唯一残る関所建物「新居関所」展示と史料館で歴史を辿る旅
湖西市|【更新日】2023年5月7日
静岡県湖西市にある新居関所は「今切の関所」とも呼ばれ、江戸時代の関所建物が国内で唯一現存しています。
新居関所では江戸時代の約270年もの間、東海道を行き来する旅人に対する厳重な取り締まりが行われていました。
国指定特別史跡に指定されている、新居関所の見どころをご紹介します。
目次
全国で唯一残る関所建物「新居関所」とは?
1600年に徳川家康により創設された新居関所は、江戸を守るため「入鉄砲」と「出女」に厳しい取り締まりをしていました。
1869年に関所機能は廃止されましたが、以降は学校や町役場として使われていたのだそう。江戸時代の関所建物が唯一現存する場所として、1955年には国特別史跡に指定されました。
地震や暴風雨で過去2度移動を強いられながらも、現代に強く根付く歴史ある建物なのです。
「新居関所」の中を見学してみよう!
新居関所の中はリアルな展示で学びもたくさん
現存する新居関所の建物内は、ぐるりと一周見学することができます。館内ではリアルな役人の人形が展示されているので、当時の様子をイメージしながら見学してみてくださいね。
展示に添えられた説明書きと音声による解説を聞きながら、関所がどのように使われていたのかを知ることができます。
敷地内には関所にまつわる展示物が多数存在
関所建物の見学を終えたら、関所敷地の内外にある建物などを見に行きましょう。
関所建物だけではなく、周辺にも大きな門(大御門)や高札場、女改之長屋など、江戸時代の関所構内にあった建物が復元されています。
今の時代では考えられないような歴史や当時の暮らしを知ることができ、改めて関所の重要性や取締りの厳しさを考えさせられるきっかけに。
女改之長屋の中にも、展示物や解説が用意されているので、より理解が深められます。
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より深く歴史が学べる史料館も必見
新居関所に関する丁寧な解説や展示物が見られる場所
関所建物から少し離れたところには史料館が開館しているので、ぜひ立ち寄ってみましょう。中には通行手形や印、江戸時代の鉄砲の現物が展示されており、詳しい説明もあります。
解説シートも用意されているので、詳しく知りたい人は手に取ってみることもおすすめですよ。
新居関所の西側には宿場町(新居宿)が広がっていたことから、関所の展示以外に宿場の生活に関する展示品も見られます。
その時々でトピックの異なる企画展も
史料館では、いつ来ても楽しめるようにその時々で異なる企画展を開催しています。今回は「収蔵品のいろいろ」という、収蔵品を展示する企画をやっていました。
印籠や昔の新居町の時刻表など、貴重資料が数多く展示されており魅力も満載。企画に合わせて足を運んでみても面白いかもしれませんね。
新居関所は浜名湖にある湖西の歴史が学べる名スポット!
新居関所では、史跡に足を踏み入れて見学することで、江戸時代の交通制度や住民生活を物語る等身大の歴史を知ることができるでしょう。よりマニアックな歴史を学びたい人は、新居関所・史料館に足を運んでみてください。
新居関所へのアクセス
- 【住所】
静岡県湖西市新居町新居1227−5
【料金】 入館料 大人400円、小人150円
【駐車場】 あり
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。




