河津桜と合わせて楽しむ「栖足寺(せいそくじ)」。河童の伝説が残るお寺をご紹介
河津町|【更新日】2023年4月7日

住職はなんとミュージシャンでもありながら僧侶という、独特の個性が光るお寺「栖足寺(せいそくじ)」。
河童伝説が残る境内には河童の置物が多く見られます。
華やかな御朱印も人気の、かっぱの寺「栖足寺」をご紹介します。
目次
河童たちに癒される、こじんまりとしたお寺
入ってすぐに河童の置物や銅像が
河津駅からも近く、徒歩約10分ほど散策した先にるお寺。川沿いの小道から入った先に栖足寺があります。
入口付近からすぐ出会えるのは様々な形の河童達。銅像や置物がところどころに置かれています。
昔々、いたずら好きな河童が村人に追われてお寺の井戸にとびこんだとか。
その後和尚さんに助けられた、という伝説があるお寺です。
可愛らしい河童に見守られた小ぶりの花手水
清らかな境内は、河童の置物と合わせて華やかなスペースも。
河童が飛び込んだといわれる井戸は「守りの井戸」と呼ばれ、この花手水近くの小道の先にあります。
本堂の中には、井戸に関係するお守りもありますよ。
愛らしい河童の置物も!「ギャラリー河童」
本堂の中にある「ギャラリー河童」では、数多くの河童達が!
かわいらしいデフォルメされたものから、リアルな置物まで様々です。
河童に関連するアイテムばかりが展示されているのも珍しく、ついつい見入ってしまうほど。
小部屋のようなスペースですが、なかなかの種類と量に圧倒されます。
本堂の中は色合い鮮やか!天井絵と御朱印が並ぶ
見上げるとカラフルな天井絵。家紋の原型植物が並ぶ
本堂に入ってすぐ見られるのが天井絵。全部で99枚から構成されています。
植物の絵柄ですが、これは家紋の原型植物。はっきり見える鮮やかな青色は、「紺青」と呼ばれる江戸時代に使われるようになった色名です。
このことから、天井絵は200年ほど昔の江戸時代につくられたと推測されている、大変貴重な作品とのこと。
寺院とは直接関係は無い図柄ですが、歴史を感じるひとときです。
禅の教えを伝える48種の花札柄御朱印
販売されているお守りのエリアには、全部で48種の目を引く華やかな御朱印が。
柄は、1月から12月まで、それぞれ4つに分かれた12×4の種類が並びます。
誕生日、記念日、または訪れた日のものを選ぶのも良し。
厳密に日付で分かれているわけではないので、好きな絵柄や書かれている経文で選ぶなど自由です。
御朱印帳に貼ったり、そのままお守りとして持つなど活用は様々。
近くに本日の日付が押せるスタンプがあるので、購入時には当日印を押しましょう。
河津桜の時期限定の桜の木の御朱印
御朱印は通年ある河童にちなんだものから、河津桜まつり期間限定の、桜が見開きで華やかに咲くものまであります。
どちらも芸術的な完成度!桜のシーズン中は御朱印記帳の順番待ちが発生しますが、本堂内の河童ギャラリーや各種華やかなお守りを見ているとあっという間です。
御朱印帳へ直接記帳してもらえますよ。
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河童にまつわるユニークなお守りも魅力
守りの井戸と往復して作る守り石
河童伝説の残る井戸にちなんで、「守りの石」というお守りが販売されています。
本堂内で石を入れる小袋を購入し、境内にある「守りの井戸」にある小石を入れると完成!
小袋は檀家さんが心をこめて縫い上げたもの。様々な和柄の模様が可愛らしい、護身・水難除けのお守りですよ。
夏季限定、救世利民・病気平癒の秘法のきゅうり封じ
夏季のシーズンでは、「きゅうり封じ」というきゅうりを使ったお守りも販売されます。
きゅうりに封じられるものは、願いを邪魔する災いなど。人の立ち姿に似たきゅうりを身代わりに見立てて、病魔退散、無病息災、心願成就を祈るお守りです。
きゅうりがお守りというのは、河童伝説が残るお寺ならでは。いたるところに河童に関連するアイテムが見られますよ。
個性豊かなお守りと鮮やかな御朱印に魅了されるお寺
お守りのそれぞれに個性があって、選ぶのも楽しい栖足寺。御朱印を集めている人には、思い出に色濃く残る記帳になりそうです。
住職は様々なことに挑戦されていて、音楽法話の動画配信、ホールでの公演も。
個性あるお寺の散策を、河津町観光に加えてみてはいかがでしょうか。
河津桜の期間中には、河童像まわりにも桜が植えられていてお花見気分で境内を見学できますよ。
栖足寺(せいそくじ)のアクセス
- 【住所】
静岡県賀茂郡河津町谷津256
河津駅から徒歩約10分
【駐車場】駐車場あり 20台(第1・第2駐車場)
【開門時間】9時~16時
【公式サイト】https://kappa.live/
※毎週木曜日は住職が研修に参加のため、拝観、御朱印の受付はできない場合あり。
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。