まるで映画の世界。伊豆「旧天城トンネル」でノスタルジーに浸る
伊豆市|【更新日】2023年3月9日

伊豆を代表する観光名所、旧天城トンネル(正式名称:天城山隧道)。川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台として知られていて、映画化の際にはロケ地にもなりました。
一歩足を踏み入れた瞬間からノスタルジーを感じられる、旧天城トンネルを紹介します。
目次
独特な雰囲気が漂う「旧天城トンネル」
薄暗いトンネルの中に恐る恐る足を踏み入れる
今回は、旧天城トンネルの北口園地側から中に入ります。トンネルの中をのぞいてみると、そこは薄暗くて独特な雰囲気。
勇気を出して足を踏み入れると、トンネルの中はひんやりと肌寒く、空気が変わります。
話し声が反響するのもトンネルならでは。異空間が広がっていて、映画の世界に入りこんだようです。
苔むした石造トンネルが歴史を物語る
壁面や入り口のアーチはすべて石で造られており、苔むした石は、歴史の流れを物語っています。
トンネルの上からは水が滴り落ち、等間隔に配置された電球に照らされたトンネル内は明るすぎず、ノスタルジックな雰囲気をますます演出します。
道路トンネルとして初の国の重要文化財に
旧天城トンネルは、1905年に開通しました。全長445.5メートルに及び、現存する石造トンネルでは国内最長。
2001年には、道路トンネルとしては初めて国の重要文化財に指定されています。
無料駐車場あり。そのままハイキングも
トンネル付近には駐車場があり、近くにはトイレも備えられています。
周辺には、18.2キロメートルの「踊子歩道」など、4つのハイキングコースがあります。
まとまった時間がとれるときは散策してみるのもおすすめです。
道中には『伊豆の踊子』の文学碑も
旧天城トンネルは川端康成も訪れた
旧天城トンネルは、川端康成の実体験を元にした小説「伊豆の踊子」の舞台の1つです。
小説にはトンネルを通る描写も登場します。車で旧天城トンネルに向かう道中、「伊豆の踊子」の文学碑を発見しました。
澄んだ空気の中で小説冒頭を振り返る
文学碑の周辺はとにかく空気が澄んでいて、風の通りも良い場所でした。
文学碑には「伊豆の踊子」の冒頭部分が彫られているので、立ち止まってゆっくり読んでみるのもおすすめです。
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旧天城トンネルで名作の時代を回顧
川端康成の『伊豆の踊子』とのゆかりが深い旧天城トンネル、いかがでしたでしょうか。トンネルの中はまるで異世界で、物語の時代にタイムスリップしたかのようです。
小説や映画に触れたことがある方は、描写を思い出してより楽しめると思います。伊豆を旅行する際には、ぜひ足を伸ばしてみてください。
旧天城トンネルへのアクセス
- 【住所】
静岡県伊豆市湯ケ島(旧天城トンネル 北口園地)
【料金】 なし
【駐車場】 あり
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。