昔ながらの風情ある佇まいに、まるでタイムスリップしたかのよう。宿周辺には、西郷隆盛の来遊を記した西郷南洲翁来遊の碑や、CMのロケ地にも使われた千本楠などの観光スポットも多くあります。

一戸建て離れと本館の2タイプ。天井に伊作和紙のオブジェがあしらわれた和モダンな離れは、内湯3つに露天風呂が付いた贅沢な造り。昭和の面影が色濃く残る、老舗温泉旅館らしい風情漂う本館では湯治文化を体験できます。

加水・加温をしない源泉かけ流しの温泉は、450年以上の歴史を持ち、大浴場は地元の方の利用も多くいつも賑わっています。湯に浸かりながら、人情味溢れるローカルな会話も楽しんでくださいね。

高い天井や瓦屋根、白壁に囲まれた和情緒たっぷりな宿泊客専用の貸切風呂「西郷(せご)どんの湯」。黒い湯の花が舞う、薄墨色の湯は、日によって乳白色やエメラルドグリーンにも変化する、不思議な湯です。

休憩所には、西郷隆盛の肖像画や手ぬぐい、タペストリー、ポップアートなどのグッズが並んでいます。手土産に購入していく方も多いのだとか。

「黒豚のしゃぶしゃぶ」や「黒豚の豚骨」などの郷土料理のほか、蒸した霧島産の地鶏を、辛子酢醤油であっさりと仕上げた「白切鶏(パチケイ)」など、趣向を凝らした品も。食事は個室でゆっくり味わえます。

朝食は、栄養のバランスも考えた体にやさしい和定食。鹿児島名物のさつま揚げも朝から味わえます。専属の農家から届けられる料理長こだわりの米は、ふっくら、ほんのり甘みがあり、つい食べ過ぎてしまいそう。