1. 世界最大級のチャイナタウン 横浜中華街

達人指南

現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。

世界最大級のチャイナタウン 横浜中華街

  極彩色に彩られたエキゾチックな牌楼や中国風建築がひしめき合う世界最大級のチャイナタウン・横浜中華街。300軒を越えるレストランや中国雑貨の店が並ぶ街は、もう中国そのもの。異国情緒を満喫しよう。

原色のネオンが連なる夜の横浜中華街はより異国情緒が満喫できる

  中国料理店を始め、中国菓子や食品、雑貨、調理器具などを売る店が集まり、中国一色の街並みを形成しているのが横浜市中区にある横浜中華街。色鮮やかな看板やネオン、精密な彫刻で飾られた関帝廟と横濱媽祖廟、そして街のあちこちに建つ牌楼(門)が異国情緒を漂わせている。以前はフカヒレや北京ダックといった本場の味を競う高級料理店が主流だったが、若い世代の観光客が増えるに従って手軽に味わえる店が主役となりつつある。肉饅や小籠包のテイクアウトグルメや、格安の料金設定で好きな料理を好きなだけ味わえるオーダーバイキングの店などがそれ。店の形態が変わっても、長い歴史に培われたエキゾチックな雰囲気はそのまま。気ままに歩いて、チャイナグルメを堪能しよう。

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日本最古の老舗が語る横浜中華街の歴史

中華街大通りの入口に建つ善隣門。中華街には10基の牌楼がある

  「横浜に外国人居留地が開かれると、欧米の外国人と日本人の間で通訳をする中国人も多くなりました。その人達がこの場所に住むようになり、清国領事館や関帝廟、中華学校が作られていったのが横浜中華街の始まりといえるでしょう」と話すのは、横浜中華街の歴史とともに歩いてきた中国料理店「聘珍樓」の7代目社長林康弘さん。聘珍樓は明治17年(1884)に横浜中華街に創業、約130年を経た今でも創業の地で同じ屋号で営業を続けている。現存する日本の中国料理店ではもっとも歴史がある老舗中の老舗だ。
そんな横浜中華街が観光地となるきっかけが、街のシンボルである牌楼の建設だった。林さんの父で、在日華僑の重鎮だった林達雄氏らが寄付を集め、昭和30年に完成。以後、世界屈指のチャイナタウンとして発展し、現在に至っている。

きらびやかで緻密な装飾に圧倒される関帝廟と横濱媽祖廟

家内安全・無病息災・旅行安全にご利益がある横濱媽祖廟

  横浜中華街のシンボルといえば、華僑の人々から厚い信仰を集めている関帝廟。その歴史は古く、横浜開港後に来日した中国人が関羽の木像をこの地に祀ったのが始まりといわれている。それが故郷を遠く離れて生活する中国人たちの心の拠り所となり、明治4年(1871)には華僑たちの募金によって本格的な関帝廟が建立された。その後、関東大震災や横浜大空襲、火災によって3度も焼失するが、その都度再建され、現在の建物は平成2年に完成した4代目。緻密な装飾を施した絢爛豪華な建物には真っ赤な顔の関羽像が祀られ、熱心に祈りを捧げる華僑の人々で賑わっている。
一方の横濱媽祖廟は、中国で古くから航海安全の守護神として崇められ、あらゆる苦難に応える神として信仰を集める馬祖(天后)をまつる中国寺院。こちらも見事な彫刻が施された八角形の神殿内に馬祖像が祀られている。

初めて行く人のためのグルメガイド

100種類以上の料理が食べ放題のオーダーバイキングが人気

  「どのお店で何を食べたらいいのかわからない」。初めて横浜中華街に行く人は大抵この言葉を口にする。なにせ中国料理店だけでおよそ150店もあるのだから、悩むのは当然だ。そこで店を選ぶ上で参考になるヒントをお教えしよう。まずはジャンル。広大な中国大陸では地方ごとに料理の材料・味付けが異なり、大きく分けて広東・北京・上海・四川が中国4大料理といわれている。定番のフカヒレや牛バラ煮など素材の旨味を活かす広東、北京ダックに代表される宮廷料理の北京、上海蟹など海鮮を濃厚な味付けで料理する上海、そして香辛料を駆使して辛く仕上げる四川と、好みによって選ぶことができる。
次はスタイル。丸テーブルを囲んでゆっくり食事をしたいグループなら前述した聘珍樓や萬珍楼などの比較的高級な店を選べば間違いない。反対に、小グループで賑やかにあれこれ食べたいという向きには、今流行のオーダーバイキングの店もおすすめ。2000円前後の料金で100種類以上の料理が食べ放題という店が10店以上ある。また、どの店でも平日の昼にはランチセットを用意しており、リーズナブルに済ませたい人はこちらもぜひ。平均500~700円の料金で、料理やご飯はもちろん、デザートまで付く店がほとんどだ。

横浜中華街へのアクセス情報

車で

  東京ICから東名高速道路、首都高速神奈川3号狩場線経由、41キロメートル、45分
周辺に有料駐車場あり

電車で

  横浜駅から地下鉄みなとみらい線で8分元町・中華街駅下車、徒歩2分
横浜観光コンベンションビューロー http://www.welcome.city.yokohama.jp/ja/

バスツアーで横浜中華街へ行こう

  車だと渋滞が気になったり、電車だと座れなかったり…横浜中華街までの移動時間は結構苦労する人が多いようだ。そこでおすすめなのが “バスツアー”。

バスツアーなら席も確保されているので安心。
運転する必要がないので、友達や家族との会話も楽めるし、昼寝も自由。
もちろんお一人様でも大丈夫。
中華街で買った飲茶と一緒に、お酒を嗜むのもありだろう。

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