1. 南国ムード満点のスパリゾートハワイアンズ

達人指南

現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。

南国ムード満点のスパリゾートハワイアンズ

  プールや露天風呂など五つのテーマパークとニーズに合わせた四つのホテル、広大なステージで華やかに舞うフラガールのショーなど、遊びきれない温泉の楽園

開放感に満ちた全天候型ドームのウォーターパーク

  スパリゾートハワイアンズは、福島県最南東部のいわき市にある日本初の温泉テーマパークだ。前身は昭和41年(1966)オープンの常磐ハワイアンセンター。平成18年(2006)に公開され話題を呼んだ映画「フラガール」は、昭和40年の常磐炭鉱閉山から常磐ハワイアンセンターの誕生を支えた人たちの物語。映画は、まだ記憶に新しい。スパリゾートハワイアンズと改名したのは平成2年(1990)。広さは東京ドーム約6個分。テーマパークは、温泉大プールとウォータースライダーが人気の「ウォーターパーク」、温泉の効能を利用したエクササイズが楽しめる「ウイルポート」、水着でも裸でも入れる温泉パラダイス「スプリングパーク」、情緒満点の大露天風呂「江戸情話 与市」、水着着用で多彩な温泉と遊べる屋外の「スパガーデン パレオ」の五つ。四つのホテルを併設するので、泊りがけの利用をおすすめしたい。

巨大な温泉プールで遊び、ギネスワールドレコーズ認定の大露天風

江戸情話 与市

  中心施設は全天候型ドームの広々としたウォーターパーク。ドーム内は常に28℃に保たれ、ヤシの木で覆われ常夏ムード満点。入場すると、まず目に飛び込んでくるのが長さ50メートル、幅20メートル、水深110センチ~120センチの巨大な温泉プール。子供もおとなも夢中になるのがウォータースライダーだ。曲がりくねったコースを体で滑るワンダーホルンのコースは三つ。中でも高低差15メートル、全長120メートルのホルンコースはスリリング。目を回さぬよう準備運動は入念に。浮き輪に乗って川下りのように滑り降りる全長100メートルのワンダーリバー、暗闇の中を恐怖とともに浮き輪で滑降する全長131メートルのスピート感あふれるワンダーブラックにも挑戦しよう。プール遊びの合間を見て、1960年代のハワイ州カウアイ島の街並みをモチーフにした異国情緒漂うALOHA TOWN(アロハタウン)で、ショッピングや食事タイムをとろう。
 プールで遊んだ後、必ず入って欲しいのが大露天風呂「江戸情話 与市」だ。男女合わせて1000平方メートルの浴槽は、ギネスワールドレコーズ認定の世界一の広さ。高い天井と白壁、黒塗りの柱に使い込まれた古木の床など、江戸時代の街並みと湯屋をモチーフに江戸情緒を再現。湯船に浸る隣の人が、曲げを結った侍(さむらい)でも違和感のない雰囲気。まるで江戸時代にタイムスリップしたようだ。

必見は広いステージを縦横無尽に舞う迫力あるフラガールのショー

迫力あふれるステージが繰り広げられるフラガールのショー

  ハワイアンズでの必見はフラガールのショー(無料。予約席は720円~)。13時30分~14時20分には「フラガールポリネシアンレビュー」を開催。ハワイの華やかなフラダンスやタヒチの情熱的なタヒチアンダンスなど、ポリネシアン民族舞踊の数々が見られる。「グランドポリネシアンショー」は20時30分~21時30分。サモアの火の踊りファイヤーナイフダンス、映画「フラガール」と同じタヒチアンダンスの群舞、ソロダンス、最後に映画のテーマ曲「フラガール~虹を~」をフラガール総出演で踊る迫力に満ちたステージで終了。リズムに合わせしなやかに動く手と腰、打楽器に変わると力強く腰を振るフラガールの踊りは、スパリゾートハワイアンズならではの醍醐味。その踊りに合わせて体を動かす観客も多く、拍手にも熱がこもる。16時から30分ほど、フラガールによるタヒチアンダンスのミニレッスン、バンドメンバーが指導するタヒチアン楽器体験ができる「いっしょに南国体験タイム」で出演者との交流がもてる。ショーはウォーターパークの一角、ビーチシアターで毎日開催。

リーズナブルから贅を尽くしたリゾートタイプまでホテルは四つ

シンプルでしゃれた外観のホテル「モノリスタワー」

  スパリゾートハワイアンズは、四つのホテルを併設。リーズナブルに泊まりたいのならクレスト館をおすすめしたい。部屋は全和室で10畳と12畳。ホテルハワイアンズは和室、和洋室、家族スイート、贅を尽くし和にこだわったやすらぎ亭など291室を備える大型ホテル。船をモチーフにしたキャビンと呼ばれる洋室で優雅に過ごせるのがウイルポート。地中海のリゾート地・リビエラがコンセプトで、部屋は41平方メートルと広々。さらにリッチに宿泊したいのならモノリスタワーを推薦したい。館内はハワイの伝統文化に触れられるデザインが施され、部屋は和と洋が融合したハワイアンジャパネスク、7人まで泊まれる広々としたファミリーロフトタイプなど6タイプを備える。坑道空間をモチーフにしたすみの湯、巻貝をデザインしたうずの湯の二つの大浴場は源泉かけ流し。全ホテル全客室トイレ付き。夕食は各ホテルでのバイキングが基本。ホテルハワイアンズでは和食膳も選べる。宿泊料金には、スパリゾートハワイアンズの入場料2日分が含まれているので施設を思う存分堪能できる。

スパリゾートハワイアンズの施設情報・交通アクセス

  住所:福島県いわき市常磐藤原町蕨平50
電話番号:0246-43-3191
開園時間:9時30分~22時15分(土・日曜・祝日は9時~)、季節によって変動あり
定休日:年1度、法定休館日あり。平成26年(2014)は7月9日
入場料金:共通券3240円(15時以降2730円、18時以降2530円)。ウォータースライダー各1回券200円、共通1日券2300円。
宿泊料金(1泊2食):クレスト館1万2030円~、ホテルハワイアンズ1万3110円~、ウイルポート1万5270円~、モノリスタワー1万7430円~。宿泊料金にはスパリゾートハワイアンズの入場料含む

車で

  常磐道いわき湯本ICから県道14号経由2キロ、3分

電車で

  上野駅から常磐線特急で2時間湯本駅下車、無料送迎バス15分。または湯本駅からハワイアンズ行きバス13分、終点下車すぐ

無料送迎バスで

  宿泊の場合、東京駅、新宿駅、池袋駅、渋谷駅、立川駅、横浜駅、さいたま新都心、千葉駅、西船橋駅、松戸駅などから無料送迎バスが毎日1便発着(要予約)。

バスツアーでスパリゾートハワイアンズへ行こう

  車だと渋滞が気になったり、電車だと座れなかったり…ハワイアンズまでの移動時間は結構苦労する人が多いようだ。そこでおすすめなのが “バスツアー”。

バスツアーなら席も確保されているので安心。
運転する必要がないので、友達や家族との会話も楽めるし、昼寝も自由。
ハワイ気分を楽しんだ後に、お酒飲みつつ、その余韻に浸るのもいいだろう。

≪東京発≫スパリゾートハワイアンズへ行くバスツアー

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