1. 日本有数マグロ水揚げ量!三崎港で美食三昧

達人指南

現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。

日本有数マグロ水揚げ量!三崎港で美食三昧

  遠洋漁業の基地として古くから賑わってきた三崎港。中でもメバチマグロは全国指折りの水揚げ量を誇る。ご当地ならではの港メシやショッピング、そして街歩きも楽しい日本一のマグロの町へ。

漁港を中心にマグロ料理の店が並ぶ三崎港

  神奈川県三浦半島の最南端にある三崎港は古くから沖合・遠洋漁業の拠点として発展。漁船の近代化と大型化が進んだ昭和初期にはマグロの水揚げ量が全国でもトップクラスになり、以来日本有数のマグロの町として栄えてきた。漁港を中心に広がる町にはマグロや近海魚を扱う直売センターやマグロ専門の食堂が軒を連ね、観光客を迎えている。魚屋の店先には赤身・中トロ・大トロはもちろん、目玉や心臓、カマ、卵など普通の店やスーパーではまずお目にかかれない部位までズラリ。まるでマグロのテーマパークのような三崎港を訪ねてみよう。

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マグロの町ならではの多彩な料理や珍味に舌鼓

赤身,中トロ,大トロの味比べ!まるいち食堂マグロ3点盛り定食

  三崎港を訪れたからには、やっぱりおいしいマグロ料理を味わいたい。そんな観光客の期待を裏切らないどころか、期待以上の味でもてなしてくれるのが三崎グルメだ。ほとんどの料理店がマグロを1本単位で仕入れるため、新鮮な刺身はもちろん、ほかでは食べられない部位を使った珍味までとにかく多彩な料理が楽しめるのだ。ざっと挙げると、頬肉をニンニク醤油で焼いたステーキ、尾びれを煮込んだコラーゲンたっぷりのトロトロ煮、大トロ内側の皮を炙った腹皮焼き、卵の煮物、胃袋の酢味噌和えなどなど。ジャンルも和食から寿司、中華、イタリアンまでいろいろだ。
また、三崎港はマグロ以外の近海魚の水揚げも豊富。港近くの「まるいち魚店」では店先に並ぶ鮮魚を選んで料理法を指定(調理代250円~)すれば、隣接する食堂で味わえるというシステムが人気。ご当地ならではのグルメをとことん堪能しよう。

大迫力のマグロのセリを見学しよう!

冷凍されたマグロが床に敷き詰められた市場内

  メバチマグロを中心にクロマグロやミナミマグロなど、マグロだけで1日に400~1000本も水揚げされる三崎港の魚市場では、休場日を除く毎日マグロのセリが行われている。世界中の漁場で捕獲と同時に瞬間冷凍されたマグロが、場内の床一面にズラリと並べられた光景は壮観の一言。尾の切断面を見て脂ののり具合や味を吟味する仲買人たちの真剣な表情も印象的だ。入札制のために威勢のいい掛け声が飛び交うシーンこそ見られないが、一見の価値ありだ。セリは朝8~10時頃まで行われていて、2階部分にある専用通路から自由に見学できる。仲買人たちのじゃまにならないように大声を出さない、物を落とさないなどマナーを守って見学しよう。
魚市場の2階には早朝から営業している食堂もあるので、朝食をここで食べてから見学するのもおすすめ。マグロ三昧定食や日替わりの刺身4点盛り定食など、市場で働くプロも納得のメニューが並んでいる。

定番だけじゃない! ご当地グルメにも注目

三崎まぐろラーメン

  多彩なマグロ料理については前述の通りだが、もっと三崎港ならではの味を食べてみたいという食通におすすめなのが地元の有志が考案したご当地グルメである。その代表格が「三崎まぐろラーメン」。マグロの中骨や頭、鶏ガラからとった澄んだスープに、オイスターソースで味付けした角切りマグロのあんかけがのったオリジナルメニューだ。かつてマグロの水揚げが今より盛んだった頃、素早く食べられて栄養価が高い食べ物として漁師たちに食されていたメニューを、市民団体「三崎まぐろラーメンズ」が復活させたのが始まり。2013年に出展した「ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ」では、その活動が認められて6位入賞を果たした逸品である。港周辺の6店で味わえる。
洋食派に人気なのは「三崎まぐろ地魚協会」が開発した「まぐろソースかつ丼」だ。熱を通すことで固い筋がゼラチン化するマグロの尾肉を使ったカツは、豚肉よりも柔らかくてあっさりしていると評判。こちらは町内8店で提供している。三崎に来なければ味わえない究極グルメをぜひ!

三崎港までのアクセス

  神奈川県三浦市三崎にある漁港

車で

  東名高速道路・保土ヶ谷バイパス・横浜横須賀道路・三浦縦貫道経由74キロメートル、2時間
三崎フィッシャリーナ・ウォーフうらり駐車場270台(最初の1時間210円、以後30分ごとに100円、施設利用でサービスあり)

電車で

  品川駅から京浜急行本線快速特急で三崎口駅乗り換え、バス20分の三崎港下車

バスツアーで三崎港へ行こう

  車だと渋滞が気になったり、電車だと座れなかったり…
三崎港までの移動時間は結構苦労する人が多いようだ。
そこでおすすめなのが “バスツアー”!

バスツアーなら席も確保されているので安心。
運転する必要がないので、友達や家族との会話も楽めるし、昼寝も自由。
三崎港で買った新鮮な魚と一緒に、お酒を嗜むのもありだろう。

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