1. アイヌ文化を発信する空間「ミナパ」、地下鉄さっぽろ駅構内に3月21日オープン

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アイヌ文化を発信する空間「ミナパ」、地下鉄さっぽろ駅構内に3月21日オープン

【投稿日】2019年03月12日(火)| 北海道発

アイヌ文化を発信する空間「ミナパ」が、札幌市営地下鉄南北線さっぽろ駅構内に2019年3月21日(木・祝)11時にオープンします。

アイヌ文化を発信する空間「ミナパ」

近年、映画や漫画などさまざまな作品に起用されることによって国内外から注目が集まっているアイヌ文化。

アイヌ文化を発信する空間「ミナパ」は、アイヌ民族の歴史や文化に対する理解促進のきっかけづくりと、札幌市内・北海道内に存在するアイヌ関連施設の情報発信を目的として新設されました。

この「ミナパ(minapa)」という名称は、「大勢が笑う」という意味のアイヌ語から由来しています。また、通行量の多い駅構内にオープンすることで、札幌市民をはじめ観光客など多くの人々が、より身近にアイヌ民族の歴史や文化に触れることのできる空間です。

アイヌ文化を発信する空間「ミナパ」

構内には、アイヌ文化にまつわるさまざまな展示物や仕掛けが用意されています。

天井にはアイヌ文様のあしらわれたパネル、支柱には深い森の雰囲気が漂う木の装飾が施されています。なんと、この柱は道内14地域の気温と連動して柱の照明の色が変化するというおもしろい仕組みがあり、一部の柱の近くを通ると、動物の鳴き声や川の水音など、四季折々の「自然の音」が聞こえる演出もあります。

展示物には空間のシンボルとして、アイヌ文様を彫刻した大木の上に、大きく羽を広げたシマフクロウを象ったオブジェを構内に展示。これは、作家・貝澤徹氏がニレの埋もれ木を用いて制作した作品で、そのほか4人の作家による作品がガラスケースにて展示されます。

そして、大型9面マルチモニターのメインシアターには、アイヌ語による天気予報やクイズ、フランス人作家が制作したアイヌ文様アニメーションなど、アイヌ文化の魅力を発信する映像コンテンツを上映。どんな内容なのか、とっても楽しみですね。

さらに、「テーブルシアター」という試みでは、2カ所のテーブルに、アイヌ民族のかつての伝統的な生活を再現したCGアニメーションを投影します。四季や時刻に連動してアニメーションが変化するほか、手をかざすと解説が表示されるという現代的な仕組み。そのほか、タッチパネル式のインフォメーションパネルを設置し道内のアイヌ文化関連施設情報等を入手することもできます。

■アイヌ文化を発信する空間「ミナパ」
【オープン日】2019年3月21日(木・祝)11時~
【場所】札幌市営地下鉄南北線さっぽろ駅構内(北改札と南改札の間)
【時間】9時~22時(※メインシアター、タッチパネル、テーブルシアター、柱の映像放映や光と音の演出)、そのほか駅構内の開放時間に準ずる
【問い合わせ(TEL)】011-211-2277(札幌市市民文化局市民生活部アイヌ施策課)

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