
画像提供:鉄道・運輸機構
北海道と本州を結ぶ、全長53.85キロメートルの海底トンネル「青函トンネル」。
戦前に構想が計画され、40余年の歳月を経て昭和39年(1964)に着工、開通は昭和63年(1988)3月と長いながい歴史を持つこのトンネルが、このほど「日本の20世紀遺産20選」に選ばれました。
これは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)の国内委員会の発表によるもので、近現代の文化遺産の多様な価値に目を向けてもらうことを目的としています。

画像提供:鉄道・運輸機構
青函トンネルは本州との安定した輸送ルートを確保するために誕生したもので、今もなお海底トンネルとして世界最長を誇っています。かつては寝台特急「北斗星」「カシオペア」、特急「スーパー白鳥」、急行「はまなす」などの列車が運行。吉岡海底駅や竜飛海底駅も世界発の海底駅として人気を博しました。
平成28年(2016)3月の北海道新幹線開業とともに、これらの姿はなくなりましたがトンネルは現役。時速約140キロ、約25分で青森と
函館を通過します。海底トンネルは海外にもありますが、工事の難易度や技術面では他に類をみず、優れた価値がある点を今回高く評価。
20選にはこのほか、東海道新幹線や黒部ダムを含む富山県の黒部川水系の発電施設群、東京都の迎賓館赤坂離宮などが選出。
いずれも世界文化遺産に登録される可能性があるとのことです。
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