層雲峡温泉 峡谷火まつり|アイヌ文化に由来した歴史的な夏のイベント
【投稿日】2023年07月14日(金)| 北海道発
貴重な文化に触れられる層雲峡

大雪山系最大の温泉街、層雲峡。冬の「氷瀑まつり」が有名ですが、夏にも歴史深いまつりがあります。それが「層雲峡温泉 峡谷火まつり」です。この祭りは、アイヌの人々の伝統的な儀式である、シマフクロウを神の国へ送る儀式に由来します。
なぜシマフクロウが守り神「コタンコロカムイ」として崇められているのでしょうか。それはアイヌの伝説からきています。神は一羽のフクロウと犬を伴い、国造りのために下界へやってきました。フクロウは高い木の上から見張りに徹し、犬は神の小間使いとして走り廻りました。国土が徐々に広くなるにつれ、フクロウは雲を突くほどの高い木に止まり、国造りの邪魔をする悪魔に対し、大きな目を光らせ睨み付け、神の国造りに尽力しました。国造りを無事に終了すると神はアイヌの守護神となり、村の入り口にフクロウの作り物を飾り、悪魔の侵入を防ぐ守り神としたというものです。
メインイベントである本まつりは、層雲峡の峡谷を彩る火の競演、太鼓やアイヌ古式舞踊など見どころ満載です。中でも、祖先や神々に対する敬意や感謝の表現方法の一つともされているアイヌ古式舞踊は、国の重要無形民俗文化財指定、ユネスコ世界無形文化遺産登録という非常に価値ある舞踊です。本まつりを締めくくるクライマックスには花火が打ちあがります。
さらに、峡谷火まつりの期間中は、夜毎20時30分から打ち上げ花火を楽しむことができます。峡谷にこだまする花火は、風情も迫力も十分な景色となっています。

■層雲峡温泉 峡谷火まつり
【開催日程】例年7月下旬~8月上旬/2023年7月29日~8月16日
※峡谷火まつりの本祭りは2023年7月29日
2023年7月30日~8月16日 20時30分~花火打上げ(29日21時30分~花火打上げ)
【会場】北海道上川郡上川町層雲峡 特設会場
【料金】入場無料
桟敷席有料ご予約はこちらから
【駐車場】あり、200台(無料)
【問い合わせ(TEL)】0165-82-1811/(社)層雲峡観光協会
01658-5-3350/層雲峡観光案内所
【公式サイト】https://sounkyo.net/event/detail.html?content=22
【投稿日】2023年07月14日(金)【投稿者】たびらい編集部