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【投稿日】2023年05月24日(水)| 北海道発
東西線とJR千歳線の2路線が交わる新札幌(新さっぽろ)。駅前には大型の商業施設や水族館、科学館などがあり賑やかな場所です。そんな新札幌駅すぐ、JRの高架下に広がる新札幌名店街の一角に「coffee shop 駅馬車」はあります。チリンチリン。入り口の扉を押すと、上部に付けられた鈴の音がどこか懐かしい気持ちにさせてくれます。店の一角には雑誌や新聞、漫画が置かれ、カウンターでは常連さんがマスターと談笑。そこにはまるで昭和時代にタイムスリップしたかのような光景が広がっていました。「いらっしゃい!」笑顔で出迎えてくれたのは、オーナーの三ッ瀬和也さんと、店長の菊地亜紀子さん(通称ママさん)。お店がオープンしたのは1981年で、今年で42年目を迎えます。三ッ瀬さんの父親と叔父で始め、その後は叔父が経営していましたが、2013年に叔父が亡くなったのを機に2代目としてお店を引き継ぎました。それまで会社員だった三ッ瀬さんは、札幌グランドホテルで働いていた父親や知り合いにアドバイスをもらいながらいくつかのメニューを改良。それまでのお店の良さは残しつつ、より愛される店へと変えていきました。三ッ瀬さんいわく、「coffee shop 駅馬車」はカフェではなく喫茶店。昭和レトロな雰囲気を守るため、テーブルやイスも開店当時のものを使い続けています。また、三ッ瀬さんの実家も喫茶店を経営していたそうで、自分が育ってきた喫茶店の雰囲気を残していきたいという思いもあるといいます。最近はこのレトロ感が新鮮なのか、若いお客さんも多いそうですが、あくまで大切にしたいのは常連のお客さん。叔父が経営していた頃から働いている菊地さんは、常連さんが頼むメニューを把握しているのだとか。そんな心遣いも多くの人から愛される理由の一つなのでしょう。定番メニューであるホットコーヒーは、お店を継いだ際に使用する豆を見直し、より深みのある味わいに。抽出方法はネルドリップで、淹れてから一定時間が経過したものはロスを覚悟で廃棄。お客さんにおいしいコーヒーを飲んでもらいたい、という三ッ瀬さんの思いが伺えます。人気の「バタートースト」のセットは、同じ商店街にあるドイツパン専門店「ベッカライ・ドルフィー」のパンを使用。5~6センチはあるのでは、と思うほど厚切りのパンは、外はカリッとしていて中はふわふわ。バターの程よい塩味と相まって病みつきになります。他にも、常連客に人気のミートパスタや、少し濃いめの味付けで若い世代にも人気のナポリタンなど、豊富なフードメニューも魅力の一つです。夏に人気のアイスコーヒーは、開店当時から使い続けている真鍮のカップで提供。キンキンに冷えたアイスコーヒーは火照った体を一気に冷やしてくれます。そして、このアイスコーヒー、隠し味としてブランデーを少量入れて香りづけをしているのだそう。落としたてに入れるためアルコールは飛んでいますが、口に含むとほのかなブランデーの香りが鼻に抜けていきます。懐かしい気持ちに浸りお店を出ると、昭和の時代から現代に戻ってきたような不思議な気持ちになります。新札幌は、札幌の中心地からは少し離れますが、新千歳空港へ向かう途中駅でもあるのでアクセスは抜群。札幌のメジャーな面以外も見てみたい、そんな人におすすめしたい場所です。※全面喫煙可能なため20歳未満の立ち入り禁止【店舗名】coffee shop 駅馬車【住所】札幌市厚別区厚別中央2条5丁目6-1【アクセス】地下鉄東西線・新さっぽろ駅すぐ【問い合わせ(電話番号)】011-892-8933【営業時間】8:00~24:00【定休日】日曜
【投稿日】2023年05月24日(水)【投稿者】たびらい編集部
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