1. TO OV cafe(ト・オン・カフェ)|くつろぎながら、アートを身近に体験する

TO OV cafe(ト・オン・カフェ)|くつろぎながら、アートを身近に体験する

【投稿日】2020年04月08日(水)| 北海道発

TO OV cafe(ト・オン・カフェ) 外観

中島公園周辺は、札幌一の繁華街・すすきのから南に下った場所。ですが、このあたりは自然豊かで文化施設・芸術施設も多い落ち着いたエリアです。

そんな中島公園駅から徒歩2分ほどの場所に店を構えているのが、ギャラリーを併設した「ト・オン・カフェ」。「ト・オン・カフェ」の名前の由来は、ギリシャ語で「存在すること」を意味する「TO OV(ト・オン)」。街とともにあることを大事にしたい、という思いからこの店名になったといいます。



店内は二部屋に分かれ、手前がカフェスペース、奥がギャラリースペースになっています。入って右手にあるカウンター席は落ち着いた雰囲気で、常連さんや展示の相談に来る作家さんも多いのだそう。一方で、左手にあるテーブル席は窓から光が差し込み、柔らかな雰囲気。一人で読書をしたり、友人とおしゃべりを楽しんだりして過ごすのもよさそう。



奥のギャラリーは「ホワイトキューブ」と呼ばれる空間になっており、白い壁にアート作品が展示されています。ギャラリーとはいえ堅苦しい雰囲気ではないので、誰でも自由に作品を見ることができるのも魅力の一つです。

約2週間ごとに展示を入れ替えており、北海道内の若い作家さんの作品を多く扱っているそう。絵画や彫刻、写真など、バランスよく様々なジャンルを扱っています。作品の販売もしているので、気に入ったものがあれば購入することもできます。



地元の人や、たくさんの作家さんから愛されるこの店がオープンしたのは2008年。マスターである中村一典さんの「気軽にアートに触れられる場所を作りたい」という思いが始まりでした。

元々アートが好きで、札幌市民ギャラリーで働いていたこともある中村さん。いつしか、「自分でギャラリーを運営したい」という気持ちが大きくなり、独立を決意したといいます。



カフェとギャラリーを併設したのは、気軽に見ることができるのはもちろん、作品が家にあるのをイメージできるように、という思いもあります。

一般的な美術館では、一つの作品を見る時間はそれほど長くはありません。ですが、本来作品は家などに飾って楽しむもの。カフェで過ごす時間の中で、家で過ごすように作品を眺めてほしいという中村さんの思いが込められています。

今では、カフェ利用に訪れた人がふらりとギャラリーをのぞいてみたり、地元の作家さんが談笑していたりと、幅広い人がアートに触れられる店となりました。



人気メニューの一つ、「セザンヌセット」はサクサクのアップルパイの上にアイスクリームが乗り、フルーツなどのソースがかけられているもの。このメニュー名は、りんごの絵を多数描いたフランスの画家「ポール・セザンヌ」からとっているのですが、常連さんとの会話の中で決まったのだとか。



コーヒーは定番のブレンドの他に、時期によって豆が変わるストレートコーヒーが人気。訪れた日はボリビアの「アフロカフェ農協」、ザンビアの「イエローハニー」がありました。

豆は注文が入ってから挽き、一杯一杯丁寧にネルドリップで淹れています。豆を挽くたび、店内に広がる豆の香りに癒されます。



店内には、美術館や展覧会に関するチラシが多数置かれています。近くには北海道立文学館や渡辺淳一文学館などもあるので、「ト・オン・カフェ」を拠点にアート巡りをするのも楽しいかも。どこに行くか迷ったときは、ぜひ中村さんに話を聞いてみてくださいね。

【店舗名】
TO OV cafe(ト・オン・カフェ)
【住所】
札幌市中央区南9条西3丁目2-1 マジソンハイツ1F
【アクセス】
地下鉄南北線・中島公園駅より徒歩2分
【問い合わせ(電話番号)】
011-299-6380
【営業時間】
火水木金土 10:30~21:30(ラストオーダー21:00)
日月    10:30~20:00(ラストオーダー19:30)
【定休日】
隔週月曜
【公式HP】
https://toovcafegallery.shopinfo.jp

【投稿日】2020年04月08日(水)【投稿者】たびらい編集部

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