1. くらむぼんワイン|勝沼の風土を活かしたワインづくり

くらむぼんワイン|勝沼の風土を活かしたワインづくり

【投稿日】2020年03月02日(月)| 山梨発

くらむぼんワインのワイン

中央道勝沼ICを出て、車で約5分の場所にある「くらむぼんワイン」。1913年(大正2年)創業の老舗ワイナリーです。
ぶどう栽培とワイン造りで全国的に知られる山梨県甲州市の勝沼町で、地域に根ざしたワイン造りを行っています。

くらむぼんワイン 外観
築130年以上というこちらの日本家屋の母屋では、ワインのテイスティングや購入ができます。

童話「やまなし」の絵本

可愛らしい響きの社名は、創業100周年を機に変更したもの。宮沢賢治の童話作品「やまなし」に出てくる、「クラムボン」という言葉に由来します。

くらむぼんワイン オーナー 野沢たかひこさん
名付け親は、四代目で現オーナーの野沢たかひこさんです。野沢さんは、「自然と人間とでうまく調和していこう、という宮沢賢治の考え方に共感しました。」と話します。また、作品には「やまなし」や「お酒」といったモチーフが登場するため、つながりを感じたのだそう。


フランス留学をした際、家族や友人と会話しながらワインと共に楽しく食卓を囲む文化に、心を動かされたという野沢さん。現在は、自社畑のぶどうを自然に即した栽培方法に転換させ、勝沼の気候と風土に合わせたワイン造りを目指しています。

くらむぼんワイン テイスティングルーム

母屋の一角にあるのが、テイスティングルーム。くらむぼんワインの代表的なワインが並びます。
野沢さんの名から付けた「N」シリーズは、天然酵母で醸造したワイン。「蔵(白・赤)」は、気軽に楽しみたいデイリーワイン、「KURAMBONBON」シリーズはフルーティーな甘口ワインです。

くらむぼん甲州
なかでもおすすめは、「くらむぼん甲州(1,680円/税込)」。社名を冠した「KURAMBON」シリーズの一つです。ラベルには童話「やまなし」にも登場するカニをモチーフにしたイラストが描かれています。

柑橘系の爽やかさが特徴で、日本の調味料を使った野菜や魚介の料理、特に酢の物に合うのだそう。

くらむぼんワイン 試飲をするモデル

ワインが美味しいなら果汁100%のぶどうジュースが間違いないのも当然。「VOCO(ボコ) 赤」は、まるでぶどうをまるごと頬張ったかのような濃厚さ! 夏場は凍らせてシャーベットにしたり、ヨーグルトにかけて味わうのもおすすめですよ。

ワインギャラリー(資料室)
テイスティングルームの隣には、ワインに関する資料が展示されたギャラリーも。ワイン製造に使われていた搾り機をはじめ、大切に保管される昔の器具や小物からワイン造りへの情熱が感じられます。

くらむぼんワインのコレクション

ケースの中には、野沢さんのお父様が集めていたコルク抜きのコレクションがずらり。時代を感じる形やデザインに、ついつい見入ってしまいます。

くらむぼんワイン 地下のワインセラー
地下にも足を踏み入れてみます。こちらは、母屋の裏にあるワインセラー。元々はぶどうの貯蔵庫だったそう。静まりかえる空間に、ちょっぴりドキドキ…。

くらむぼんワイン ワインセラー

ワインセラーでは、熟成タイプのワインが出番の時を待っています。味や香りを変えながら、この場所で少しずつ成長していくんですね。

ワイナリーツアーに予約すれば、ワインの試飲や購入ができるほか、こちらのワインセラーや畑、ワインギャラリーの見学も可能。ぜひ甲州盆地の自然を感じながら、お気に入りの一本を見つけに、ワイナリーを訪れてみてはいかがですか。


■くらむぼんワイン
【入場料】なし
【テイスティング】一人500円、事前予約は不要(ワイン、果汁ご購入の方には返金)
【ワイナリーツアー】一人500円、公式サイトか電話で要予約(ワイン、果汁ご購入の方には返金)
【住所】山梨県甲州市勝沼町下岩崎835
【問い合わせ(TEL)】0553-44-0111
【交通】電車:JR中央本線「勝沼ぶどう郷」駅よりタクシーで約8分、車:中央自動車道「勝沼」ICから車で約5分
【営業時間】9時~12時、13時~17時(※試飲受付は16時30分まで)
【定休日】年末年始
【駐車場】10台(無料)
【公式サイト】https://www.kurambon.com/


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【投稿日】2020年03月02日(月)【投稿者】たびらい編集部

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