1. 菓匠 小樽新倉屋 花園本店|漫画「ゴールデンカムイ」にも登場した花園だんご

菓匠 小樽新倉屋 花園本店|漫画「ゴールデンカムイ」にも登場した花園だんご

【投稿日】2017年08月08日(火)| 北海道発

JR小樽駅から車で5分、徒歩で10分。昔ながらの商店街「サンモール一番街」を抜けた、少し先にある「菓匠 小樽新倉屋」の花園本店。

米や味噌などを扱う食料品商として、小樽色内妙見川畔で明治28年(1895)に創業し、120年以上もの歴史を誇る北海道を代表する老舗です。明治37年(1904)の色内大火の災害により現在の小樽市花園町に移転し、大正時代の駄菓子屋を経て、昭和初期より「菓匠 小樽新倉屋」として店を構えるようになりました。新倉屋は現在、小樽市内に全部で3店舗ありますが、産声をあげた花園町のこの店が本店になります。



小樽新倉屋の名物&看板商品と言えば「花園だんご」。

昭和11年(1936)頃から製造・販売されるようになったこの商品は、“花園公園でだんごを売っていたから”「花園だんご」と命名されたそうです。

北海道北広島市出身の漫画家・野田サトル氏の明治~昭和の北海道を舞台にした作品「ゴールデンカムイ」の舞台探訪小樽編にも、花園公園名物としてこの「花園だんご」が登場しているんですよ。主人公が「うまい」と言ってパクパクと食べるシーンが描かれています。

100%国産の上新粉(うるち米)を使った「花園だんご」は、素朴な味わいと柔らかな食感が特徴。黒あん・白あん・抹茶あん・正油・胡麻の全5種類あり、黒あんの元となるアズキや白あんの白花豆には道産の素材が使われています。



中でも特徴的なのが黒あん・白あん・抹茶あんのあんの付け方。山型にたっぷり付けられたあんは、まるで刀の形をしている事から“山型一刀流”と言われ、二代目の新倉慎太郎氏が考案したこの付け方が代々継承されています。背びれのような部分は羽と呼ばれており、見た目にも美しい。

店内のショーケースにはたくさんのだんごが並べられていますが、次から次へと売れていくので都度補充され、比較的できたてを味わえるというのも利用客としてはうれしい限りです。




花園本店にはカフェスペースがあり、購入した商品をその場で味わう事ができます。煎茶やコーヒーの他、カフェラテやシナモンカプチーノとだんごの食べ合わせも意外性があり、楽しめます。また、花園店限定のメニューも見逃せません。写真の「お抹茶セット」は「花園だんご」5種類の中から好きな2種類を選ぶことができるとあって、特に人気があります。



夏限定の「冷やししるこ」もおすすめ。抹茶アイスに花園だんごと同じだんごとこしあんを使用しており、小樽観光で疲れた体を癒してくれるひんやり和風スイーツ。ここでしか味わえないメニューで花園本店を満喫してみてはいかがでしょうか?



ちなみに「花園だんご」は伝統的な作り方をしているので、賞味期限は当日。遠方の土産には粒あんを求肥で包んで黒胡麻・海苔・コイロの三種類をまぶした「花園三色だんご」や、抹茶チョコを挟み、皮に小樽のご当地キャラクター「運がっぱ」の焼き印がされた「運がっぱどら焼き」がおすすめ。

小樽新倉屋の一部商品は公式ホームページの通信販売で購入することができますが、花園だんごの通販は行っていません。物産展でも一切販売していないので、ここ小樽に来たら必ず訪れましょう。

■菓匠 小樽新倉屋花園本店
【住所】北海道小樽市花園1丁目3-1
【交通】JR:函館本線小樽駅から車で約5分、徒歩約10分
【駐車場】提携駐車場を利用(30分または60分無料券あり※利用駐車場で異なる)
【営業時間】9時30分~18時
【定休日】1月1日
【料金】
 花園だんご1本99円(税込)
 花園本店カフェ限定/お抹茶セット700円(税込)
【電話】0134-27-2122
【公式サイト】http://www.niikuraya.com/


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【投稿日】2017年08月08日(火)【投稿者】たびらい編集部

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