旭川で発祥した手織り工芸品「優佳良織(ゆうからおり)」の魅力を伝えるスポット

優佳良織(ゆうからおり)とは、旭川生まれの染織作家・木内綾が発案した北海道を代表する手織り工芸品。作品のテーマは、「ミズバショウ」や「ハマナス」、「流氷」「摩周湖」など、北海道の自然。200種類以上の色を混ぜ合わせる独自の工法で紡いだ羊毛の色糸を使い、まるで油絵のように織り上げることで風景や風土を表現し、国内外で高い評価を受けている。
昭和55年(1980)に開館した優佳良織工芸館は、そうした歩みや作品の魅力を伝える場所。機織り機や原毛なども並び、制作の裏側を知ることもできるほか、小物やタペストリーなどの商品が並ぶ販売室もある。初心者でもOKの「手織り体験」(事前予約必要、4人以上、一般2000円・学生1500円)もおすすめだ。
「ゆうから」とは、アイヌ語で「伝承」という意味。連綿と受け継がれてきた北海道の工芸品に、ぜひ触れてほしい。なお、優佳良織工芸館のある北海道伝統美術工芸村敷地内には雪の美術館や国際染織美術館もあるので、一緒に楽しみたい。