1. エミール・アントワーヌ・ブールデル「力」/北海道立近代美術館

エミール・アントワーヌ・ブールデル「力」/北海道立近代美術館

【投稿日】2015年09月25日(金)| 北海道発

1階ロビーの中央に鎮座するブロンズ像は、フランス近代彫刻の巨匠、エミール・アントワーヌ・ブールデルの作品

ブロンズ像

エミール・アントワーヌ・ブールデル(1861‐1929)は、ロダンの助手をへて、「弓をひくヘラクレス」(1910年)で世に認められた彫刻家。

「力」と名付けられたこのブロンズ像は、もともとアルゼンチン大統領・アルベール将軍の記念碑の一部として1918~22年に制作された。昭和52年(1977)に北海道初の道立美術館として開館したのを記念し、鋳造作品を展示。ギリシャ神話のヘラクレスをモチーフにしており、2階通路から見下ろすとライオンの毛皮を身にまとっているのが分かる。この記念碑は全部で4体あり、残りの3体(「雄弁」「自由」「勝利」)は道立旭川美術館、道立函館美術館、道立帯広美術館に1体ずつ展示されている。美術館巡りの意外な楽しみ方として、ブロンズ像探しも面白いだろう。

ちなみに、道立近代美術館にあるブロンズ像の背景に見える色壁も、この建物の大きなポイント。15種類の天然大理石をグラデーションで横2列にはめ込んだ壁は、設計者の太田実氏が「夜景をカメラで撮影した際、光が帯状になるイメージ」から作り上げたもの。入館したらぜひロビーで一度立ち止まって、こだわりの壁とブロンズ像の競演を楽しんでほしい。

【住所】北海道札幌市中央区北1条西17丁目
【電話番号(問い合わせ)】011‐644‐6881
【交通】地下鉄:東西線西18丁目駅4番出口から徒歩約5分
    バス:JRバス・中央バス利用、「道立近代美術館」バス停から徒歩約1分
    車:札幌駅前通から北1条通を西へ約10分、右手に見える大きな看板が目印
【駐車場】契約駐車場「ビッグシャイン88北1条駐車場」利用※20分120円(20分を超える分は20分につき120円増し)、観覧者割引あり
【開館時間】9時30分~17時※入場は16時30分まで
【休館日】月曜(祝日は開館、翌火曜が休館)、年末年始、展示替期間
【入館料】常設展(近美コレクション)大人510円 高大生250円※特別展は別料金
【備考】URL http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/knb/

【投稿日】2015年09月25日(金)【投稿者】たびらい編集部

あわせて読みたい!

今、この宿、見られてます

×