ジュル・パスキン「花束をもつ少女」/北海道立近代美術館
【投稿日】2015年09月25日(金)| 北海道発
エコール・ド・パリの作品群を288点(平成27年3月末時点)所蔵。ジュル・パスキンの作品「花束をもつ少女」は彼の特色を示す代表作の一つ

エコール・ド・パリとは「パリ派」を意味し、20世紀初頭、フランスのパリで活躍した外国人画家たちの呼び名。アメデオ・モディリアーニをはじめ、アンリ・ルソーやモーリス・ユトリロなど個性的な画家が多く、後の世代の画家たちへの影響も大きい。
ジュル・パスキン(1885‐1930)もその一人。淡く透明な色調、繊細な線描で女性を描く様式は〝レザネ・ナクレ(真珠母色の時代)〟と呼ばれ、当時のパリで高い評価を受けた。「花束をもつ少女」は、不安げな表情で腰掛ける少女が、パスキン特有の煙るような色彩の中から浮かび上がる。彼の題材はヌードの女性などエロティックなものが多い中、比較的親しみやすく愛らしい作品だ。
華やかな社交生活を送り、45歳で命を絶ったパスキン。その生き様と作品は、〝エコール・ド・パリの貴公子〟として近年日本でも回顧展が開催されるなど注目を集めている。そんな貴重な作品群が近美コレクションに所蔵された背景には、美術館が開設される約40年前、遺族の元から作品がまとめて売りに出されたことが大きい。美術館では、コレクション展を常時開催している。年4回入れ替えがあり、200点前後を公開。「花束をもつ少女」の展示時期については、問い合わせを。
【住所】北海道札幌市中央区北1条西17丁目
【電話番号(問い合わせ)】011‐644‐6881
【交通】地下鉄:東西線西18丁目駅4番出口から徒歩約5分
バス:JRバス・中央バス利用、「道立近代美術館」バス停から徒歩約1分
車:札幌駅前通から北1条通を西へ約10分、右手に見える大きな看板が目印
【駐車場】契約駐車場「ビッグシャイン88北1条駐車場」利用※20分120円(20分を超える分は20分につき120円増し)、観覧者割引あり
【開館時間】9時30分~17時※入場は16時30分まで
【休館日】月曜(祝日は開館、翌火曜が休館)、年末年始、展示替期間
【入館料】常設展(近美コレクション)大人510円 高大生250円※特別展は別料金
【備考】URL http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/knb/
【投稿日】2015年09月25日(金)【投稿者】たびらい編集部