1. 岩橋英遠「道産子追憶之巻」/北海道立近代美術館

岩橋英遠「道産子追憶之巻」/北海道立近代美術館

【投稿日】2015年09月25日(金)| 北海道発

近代美術館の作品群のなかでも人気の高い大作絵巻

道産子追憶之巻

日本画家・岩橋英遠(いわはしえいえん)は、北海道の江部乙村(現・滝川市)生まれ。壮大なスケールで自然をとらえた作品で高い評価を受け、平成6年(1994)には文化勲章を受章した。

「道産子追憶之巻」は、岩橋が79歳の時に完成した、全長約29メートルに及ぶ絵巻形式の大作。右から左へと展開する情景は、冬から春、短い夏と秋、そして長い冬へと巡る北海道の四季が、日の出から日没まで展開する。厳しくも美しい自然に寄り添いながら暮らす人々の姿も盛り込み、北海道の原風景を詩情豊かに描いた英遠芸術の集大成である。中でも、夕焼けに染まる田んぼの上を無数の赤トンボが渡る秋の情景は圧巻。一度完成するも、その4年後に描き足したというエピソードからも強い思い入れが伺える。

北海道立近代美術館が誇る5000点超のコレクションのうち、2346点(平成27年3月末時点)と約半数を占めるのが、地元・北海道の美術作品。「道産子追憶之巻」は、中でも人気の高い大作絵巻だ。こうしたコレクションを紹介する「近美コレクション」展を常時開催。年4回入れ替えがあり、200点前後を公開している。「道産子追憶之巻」の展示時期については問い合わせが必要だ。

【住所】北海道札幌市中央区北1条西17丁目
【電話番号(問い合わせ)】011‐644‐6881
【交通】地下鉄:東西線西18丁目駅4番出口から徒歩約5分
    バス:JRバス・中央バス利用、「道立近代美術館」バス停から徒歩約1分
    車:札幌駅前通から北1条通を西へ約10分、右手に見える大きな看板が目印
【駐車場】契約駐車場「ビッグシャイン88北1条駐車場」利用※20分120円(20分を超える分は20分につき120円増し)、観覧者割引あり
【開館時間】9時30分~17時※入場は16時30分まで
【休館日】月曜(祝日は開館、翌火曜が休館)、年末年始、展示替期間
【入館料】常設展(近美コレクション)大人510円 高大生250円※特別展は別料金
【備考】URL http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/knb/

【投稿日】2015年09月25日(金)【投稿者】たびらい編集部

あわせて読みたい!

今、この宿、見られてます

×