1. 箱館丸

箱館丸

【投稿日】2015年07月23日(木)| 北海道発

函館発展の礎を築いた偉人たちも乗船したという洋式帆船

復元された洋式帆船「箱館丸」

安政4年(1857)に箱館奉行所の命令によって建造され、輸送船や測量船として活躍した西洋式帆船「箱館丸」。昭和63年(1988)の青函トンネル開通記念博覧会の際に復元され、現在は西埠頭の陸上に展示されている。
 この船を制作したのは、高田屋嘉兵衛の元で働いていた船大工・続 豊治(つづき とよじ)。安政元年(1854)にペリーが来航した際、艦内を見学し洋式スネークル船の模型を作成。その模型がよく出来ていたことから、箱館奉行所の奉行所傭船として建造を命じられた。試乗によりスピードや高い安定性を実証。西洋の造船技師から直接技術を教わったのではなく、豊治の創意工夫によって造られたことから、「箱館型」洋式スネークル船といわれている。
 この船には、「金森洋物館」の創始者・渡辺熊四郎をはじめ、函館発展に尽力した偉人たちも乗船。「箱館丸」造船により、江戸から函館へダイレクトに人材や文化が入ってきた。幕末の歴史の転換期に、大きな役割を果たした船なのだ。

【箱館丸】
・住所/北海道函館市大町14-13
・問合せ/0138-21-3396 函館市観光部
・交通/(車)JR函館駅から車で約7分
(電車)JR函館駅から市電5系統「函館どつく前行き」で約9分、「十字街」で下車し、徒歩で約4分
(バス)JR函館駅から停留所「棒二森屋前」まで徒歩約2分、「1系統」に乗車し約10分、「弥生町」で下車し徒歩約5分

【投稿日】2015年07月23日(木)【投稿者】たびらい編集部

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