大正12年(1923)に建造された今でも現役のコンクリート電柱

金森赤レンガ倉庫群の近くにある高さ約10メートルの電柱は、現存するコンクリート電柱では日本最古のもの。通常、電柱といえば円柱だが、四角い形をしているのが特徴だ。当時は木造電柱が主流だったが、函館が大火の多い街であったことから耐火仕様で造られた。
その後、道路を挟んで同形の電柱が造られ、長らく「夫婦(めおと)電柱」として市民に親しまれたが、昭和46年(1971)に道路改良工事のため撤去。平成に入り、また同形の電柱が新設された。一般的に、コンクリートの耐用年数は50~60年といわれているが、この電柱は90年以上たった今も現役で使われている。