日本最古の銀版写真/函館市写真歴史館
【投稿日】2015年06月05日(金)| 北海道発
日本開港の歴史を裏付ける、写真史上最も貴重な資料のひとつ

日本最初の開港都市・函館は開港とともに各国の領事館が置かれた。初代ロシア領事のゴシケーヴィチにより写真技術が伝えられたのを機に、木津幸吉や田本研造をはじめとした写真家を輩出。同じく開港都市である横浜や長崎に並び、日本の写真史の礎を築いてきた。元町公園の中にある「函館写真歴史館」では、古い機材などおよそ300に及ぶ資料を展示。なかでも最も貴重なのが、日本最古の銀版写真(複製)だ。これは、嘉永7年(1854)にアメリカ提督・ペリーが来航した際に、同行した写真家・ブラウンが、この時に応接した松前藩勘定奉行の石塚官蔵と従者を撮影したもの。この原版は市立函館博物館に保護され、開港交渉の歴史及び写真史において最も貴重な資料のひとつとして国の重要文化財に指定されている。

【函館市写真歴史館】
・住所/北海道函館市元町12-18(元町公園内)
・問合せ/0138-27-3333
・一般開放期間および時間
4月~10月/9時~19時
11月~3月/9時~17時
・交通/(車)JR函館駅から車で約7分
(電車)JR函館駅から市電5系統「函館どつく前行き」で約8分、「末広町」で下車し、徒歩で約6分
(バス)JJR函館駅から「元町・ベイエリア周遊号」で約20分、「元町公園前」で下車後すぐ
【投稿日】2015年06月05日(金)【投稿者】たびらい編集部