チプサンケ|夏の平取町・沙流川でアイヌ伝統の舟おろしとカムイを感じるひと時を
【投稿日】2023年08月08日(火)| 北海道発
アイヌ文化に触れられる多彩な体験ができる

アイヌ語で「舟おろし」を意味する「チプサンケ」は、 古来から伝わる技法で作られた舟に魂を入れるための進水の儀式。日高地方の平取町(びらとりちょう)では、多くの人々にアイヌ文化への理解を深めてもらおうと、毎年8月に伝統行事として実施されています。
当日は、カムイノミ(神に祈る儀式)の後、「チプ(丸木舟)」に乗り込み、平取町を流れる沙流川(さるがわ)約800メートルの川下りを体験できます。


▲沙流川のほとりにある「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」。二風谷(にぶたに)ダムの両岸は緑が豊かで、「チプサンケ」が行われる夏は特に気持ちのよい季節です。ぜひ、イベントとセットで訪れて。
平取町アイヌ文化情報センター内の二風谷工芸館では、木彫り体験も可能です。また、二風谷コタン中央の広場の前では、古式舞踊の演舞が披露されるなど、アイヌ文化に触れられる多彩なイベントが実施されます。
ほかにも、開催日前日の前夜祭では、ウトムヌカラ(アイヌ式「風習」結婚式)、ユカラと語りべ(地元古老による語り)が行われます。
【投稿日】2023年08月08日(火)【投稿者】たびらい編集部