北海道では春になるとやってくる鳥

日本三鳴鳥にも数えられ、ホーホケキョと鳴き春の訪れを告げる鳥「ウグイス」。梅にウグイスという言葉もあるが、非常に警戒心が強い鳥で梅の木にとまっているさまを見ることはない。大きさはスズメぐらい。顔や頭、翼は独特の鄙びた趣き深い色をしている。首や腹部は薄いグレーをしている。
ウグイスは全国で広く見られる鳥であり各地でそれぞれ冬を越すが、北海道では春にやってくるシーズン限定の鳥だ。エサとしては雑食が強く、昆虫や幼虫などを好んで食べ、冬場になると木の実や種子などをついばむ。また、一夫多妻であり、「ホーホケキョ」と鳴くのは繁殖のため。まだ未成熟なウグイスは鳴くのが上手とはいえない。日本人を魅了し、春の訪れを告げるウグイスの声は恋の歌なのだ。