小さいので見逃さないように

キツツキは好みの木を見つけるとくちばしでつつき穴を空けて自分の巣をつくる。ひとくちにキツツキといっても種類があり、その中でもっとも小さいのが「コゲラ」だ。全長は15センチ程度、羽を広げても30センチに満たないぐらいの大きさで、体重は20数グラムのスズメほどの鳥。キツツキは、その体に対してくちばしが長いのが特徴だが、コゲラは特にくちばしが長いという印象はない。全身は薄い茶と白のまだら色、羽と尾は黒と白の模様が段々になっている。オスには耳羽のあたりに赤い羽が生えており、これがオスとメスを見分ける手がかりとなる。
飛ぶのも上手な鳥であるが木登りの名人でもあり、木の幹を垂直に歩くこともできるそうだ。主食は昆虫や木の実で、エサが少なくなる冬場には木の幹をつつき木の中の虫を探して食べることもある。
北海道だけに生息する鳥ではなく、本州各地の林で暮らすが各地によって色彩がのもコゲラの特徴だ。