ドラマにも多数出演する動物

街中でない限り、北海道の車道や森でキタキツネを見ることができる。キタキツネは害獣として扱われた歴史もあった。昭和50年代では田畑に悪影響を及ぼすことから、多数のキタキツネが駆除されている。よく、北海道に生息する野生動物は寒さに強いというイメージをもたれる人もいるが、キタキツネに限らず生まれてから始めて冬を迎えた子ギツネの生存率は1割程度。北海道の冬は動物たちにとっても試練なのだ。
薄茶色の体毛、シャープな顔立ち、素早い動き。最近は道内の観光地の駐車場にもよく表れて、観光客にエサをねだる姿が見られる。愛らしい仕草でエサをねだるキタキツネを発見すればあげたくなってしまうが、決してエサを与えてはいけない。人のエサに馴れたキタキツネは自然の中で生きて行く強さがなくなってしまう。自分でエサを取ることができず死んでいってしまう個体もいるのだ。