1. ナキウサギ

ナキウサギ

【投稿日】2013年07月14日(日)| 北海道発

北海道の高山地帯に生息

ナキウサギ

北海道中央部に広がる大雪山連峰、日高山脈などに生息している「ナキウサギ」。日本では北海道のみ生息しており、5月から6月頃になると愛らしい声を聞くことができる。ウサギというよりはネズミのような印象で、丸い耳、茶系の体毛、短い足で標高1500メートルの岩場に暮らし、コケモモやエゾムラサキツツジなどの草やシダ類、キノコをエサとしている。警戒心が強く、見るチャンスがあるのは岩場でのひなたぼっこやエサを食べている時ぐらいだが、その親みあふれる仕草と姿は、一度見たら忘れられない。

北海道には氷河時代にシベリア大陸からやってきたと推測され生きた化石とも呼ばれている。その数が非常に少ないことから天然記念物指定の動きが高まっているが、これまで指定はされておらず、環境省レッドリスト哺乳類登録のみだ。

現在ではナキウサギの愛らしい姿に魅せられた女性たちが中心となって平成7年(1995)に「ナキウサギふぁんくらぶ」を発足。ナキウサギ保護のために環境保全や天然記念物への署名運動、グッズ販売などの活動を行っている。ナキウサギが生息できるエリアは非常に限定的で環境破壊や土地開発による影響が危惧されている。人と動物の共生、自然との調和という問題について、考えていかなければならない。

写真提供:アニマルウォッチングツアーin北海道
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/hide-s3/

【投稿日】2013年07月14日(日)【投稿者】たびらい編集部

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