タンチョウ
【投稿日】2013年06月14日(金)| 北海道発
北海道にのみ生息する国内最大級の鳥

日本国紙幣旧1000円札に描かれてきたタンチョウ。日本のツルの中では国内で繁殖するほぼ唯一の種で、一年中北海道に生息し渡りをしない。北海道ではシンボル的存在で、昭和39年(1964)9月1日以降、道民の投票により北海道の道鳥にもなっている。純白のボディーに、首や羽の一部(後ろ側)が黒色。国内最大の鳥類として知られ、体長は約90~150センチという大柄な鳥。羽を広げた長さは2.5メートルほどになり、オスよりもメスの方が多少大きいのが特徴の一つだ。
20世紀始めに日本のタンチョウは絶滅したと考えられていた。理由は人間の食料として捕獲されたり、生息域の湿地帯が田んぼになったりとした事が原因だ。再び姿を発見できたのは、大正13年(1924)頃に釧路湿原の鶴居村。保護への動きが加速され、昭和10年(1935)8月27日に天然記念物指定、昭和27年(1952)3月29日に特別天然記念物に指定された。保護や給餌活動が実り今では1000羽以上まで回復しているが、人に馴れ過ぎたことが原因で農作物を食べてしまうということも起きている。
タンチョウは主に釧路湿原で見られるが、他では霧多布湿原、風蓮湖など道東に集中。最近では道北のサロベツ原野でも目撃されている。鶴見台や伊藤タンチョウサンクチュアリといった給餌施設は10月から3月までの期間、給餌が行われており、その光景は圧巻だ。
【観察場所】釧路湿原 地図
【交通】札幌から車で約5時間20分(高速道路利用)
【観察場所】霧多布湿原 地図
【交通】札幌から車で約6時間30分(高速道路利用)
【観察場所】風連湖 地図
【住所】北海道根室市酪陽
【交通】札幌から車で約7時間(高速道路利用)
【観察場所】鶴見台(鶴居村) 地図
【住所】北海道阿寒郡鶴居村下雪裡
【交通】札幌から車で約5時間50分(高速道路利用)
【観察場所】伊藤タンチョウサンクチュアリ(鶴居村) 地図
【住所】北海道鶴居村字中雪裡南
【交通】札幌から車で約5時間50分(高速道路利用)
【投稿日】2013年06月14日(金)【投稿者】たびらい編集部