エゾシカ
【投稿日】2013年06月12日(水)| 北海道発
都市部でも郊外でも見られる、身近な野生動物

北海道全域で見られる動物の一つ、エゾシカ。頭胴長140~180センチ、体重は雄で90~140キロ、雌で70~100キロ。最も重いもので170キロに達する個体もいるという、日本のシカの中で最も大型のシカだ。雄のみに生えている角も、他の日本に生息しているシカと比べて大きく立派になる。
草原や山地の森林などに生息しているが、農地などの人間に近い環境で生活しているものも多く、近年では学校や市街地などの都市部に出没するエゾシカも増えた。餌は植物で、一日に2~5キロもの植物を食べる。草や牧草から、餌が不足する冬期にはササ類や樹皮なども食べるなど、その種類は幅が広い。また、農作物を食べてしまうため、近年では北海道の農業に深刻な被害を及ぼしている。
エゾシカは平成2年(1990年台)以降から、農地の拡大やエゾオオカミの絶滅によって爆発的に数を増やした。エゾシカとの良好な共生のためにさまざまな対策がなされており、その一つが食用肉としての活用だ。北海道の至る所でご当地料理として見ることのできるエゾシカ料理。低脂質であることや鉄分の多さなど、栄養価も高く淡白であっさりとした味わいで人気だ。
【投稿日】2013年06月12日(水)【投稿者】たびらい編集部