旧岡崎家能舞台/小樽
【投稿日】2014年01月30日(木)| 北海道発
本格的な舞台で、初心者でも謡や舞、囃子などを楽しく体験できる

観光地として有名な小樽市では、北海道で唯一の歴史的能舞台である旧岡崎家能舞台で能楽体験ができる。能楽は難しそうだが、生活の中に取り入れられていることが多く、実はとても親しみやすい。いろいろな体験ができるので、初めての人でも楽しく勉強になると評判だ。本格的な舞台で体験でき教養もつくので小学生や海外の観光客にも人気があり、教育旅行におすすめ。
能楽体感ゼアミナールは、能の歴史と特徴の講話、能の鑑賞、謡・仕舞・楽器演奏の体験ができる。10名以上の団体で体験可能。謡は、能の声楽部分であり、姿勢を正して発声を行う。仕舞は、能の一部を舞うのだが、姿勢を保つのは意外と難しい。また、能面を付ける体験もできる。楽器演奏では、笛か大鼓(人数が多い場合は、小鼓や太鼓も可能)を選び、持ち方や音の出し方を知ることができる。内容は要望に応じて変更ができるが、事前に確認が必要だ。他にも、「能楽体験教室」や「おたる市民能」、「おたる狂言堂」、「能舞台床磨き体験」などもある。
この舞台の歴史についてだが、かつて小樽の豪商として知られた岡崎家には能楽堂があり、その後、能舞台だけが市に寄贈された。市は、小樽市公会堂に能舞台を移築したが、舞台のみでは機能が果たされず、演能で使われなかったのだ。その能舞台の再建に立ち上がったのが、能に親しむ会という市民団体であり、のちに「旧岡崎家能舞台を生かす会」として、能舞台の再建や能楽の普及など様々な活動を行っている。
【投稿日】2014年01月30日(木)【投稿者】たびらい編集部