100メートル級の断崖が続く海岸線を間近に

知床はシーカヤックの聖地。シーカヤックとは海で使うようにつくられた小型のカヌーのこと。水面が近く、海の自然を身近に体験しながら自力で進めるため、人気が高まっているアクティビティだ。バランスが良く、波に揺られても安定して進めるようになっていて、外洋にも行ける。ツアーでは事前レクチャーで操作が指導されるが、初心者にも簡単に乗りこなせる。難しい動作はなく男女を問わず幅広い年齢層がトライできるのが魅力の一つ。
ツアーはウトロ側からの出発。羅臼は流れが早く初心者には向かないのだ。普通は観光船でしか行けない断崖絶壁も、シーカヤックならゆっくりとすすむことができる。知床は陸上だけでなく半島から3キロまでの海も世界遺産に登録されている。シーカヤックはそのエリアを堪能できる。100メートル級の断崖が続く海岸線を漕ぎながら、「乙女の涙(フレペの滝)」と、「男の涙(湯の華の滝)」を目指すコースが人気だ。
事前準備は、帽子、動きやすく濡れても良い服装(肌寒い日もあるので、初夏でも薄手のフリースの用意)。汗が冷え、身体の温度を下げるので綿の素材は不向きだ。日焼け止め・酔い止め・サングラス・タオルなどがあると良いだろう。