富良野岳原始ヶ原
【投稿日】2013年10月08日(火)| 北海道発
自然のままの高層湿原を楽しめる場所

大雪山の最南端にある富良野岳。その中に、「富良野岳原始ヶ原」と言う湿原がある。富良野岳の中腹一帯にあり、面積1000ヘクタールにも及ぶ高層湿原だ。春から夏にかけては貴重な高山植物が咲き花の山とも呼ばれる富良野岳でも、原始ヶ原は特に貴重な植物を見られるポイント。秋には非常に美しい紅葉が見られ、季節を問わず多くの人でにぎわう場所だ。
高層湿原とは、低温・過湿で塩類の乏しい貧栄養の所にできる湿原で、泥炭化が進んで盛り上がった所ができるのが特長。標高の高い所に比較的できやすく、氷河期の遺存種など貴重な動植物が生息・生育する場合が多い。原始ヶ原でも、コマクサやエゾルリソウなど100種類もの高山植物や、樹齢100年を超えても1メートルほどにしか成長できないアカエゾマツなどの貴重な植物、氷河期の生き残りであるナキウサギが花を食べる貴重な姿に出会えることもある。
また、周辺には7つの滝があり、人気の登山コースになっている。「原始銀河の滝」「錦糸の滝」「不動の滝」「二段の滝」「蒼天の滝」「赤岩の滝」「昇竜の滝」といった大小さまざまな滝を見られる。ただし、湿地帯のため非常に足元が悪いので注意。湿原によくある木道はここにはないため、長靴がなければ歩くことが非常に難しい。多少荷物になっても長靴の持参がおすすめ。
【住所】北海道富良野市布礼別
【交通】車:札幌中心部から約3時間(道央自動車道 三笠IC利用)
【駐車場】十勝岳温泉の駐車場を利用(無料)
【料金】無料
【投稿日】2013年10月08日(火)【投稿者】たびらい編集部