バードウォッチング/春国岱
【投稿日】2013年07月29日(月)| 北海道発
記録された数約260種類にも及ぶ野鳥の宝庫

根室半島のつけ根に位置する風蓮湖(ふうれんこ)。この風蓮湖とオホーツク海の間に横たわる細長い砂州(さす:砂礫(されき)が堆積した地形のこと)が春国岱(しゅんくにたい)だ。ここは長い年月をかけて堆積した3列の砂丘に、海岸、草原、湿原、森林、干潟など多様な環境がバランスよく存在する。この環境から多くの生き物が生息し、野鳥に関してはこれまでに記録された数が約260種類、野鳥の宝庫としても知られるようになった。
春国岱の入り口に位置する「根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」は野生動植物の宝庫である春国岱の豊かで貴重な自然環境を保全するため、根室市が建設した施設。レンジャー(自然専門職員)が常駐し、春国岱や周辺地域の自然環境調査や利用者へのさまざまなサービスを行っている。
春国岱には特別天然記念物のタンチョウ、天然記念物のオジロワシなど貴重な鳥が生息し、これらは、ほぼ1年中その姿を見ることができる。また春や秋の渡りの時期にはオオハクチョウやチドリ、シギなどが風蓮湖に羽を休めにくる姿も観察できる。渡りの季節はさまざまな種類の鳥がやってくるので、鳥の群れをじっくりと観察してみると、思わぬ鳥を見つけることができる。春国岱にはいくつかの自然観察路があるので、見てみたい鳥や体力に合わせてコースを選ぶとよい。
■根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター
【住所】北海道根室市東梅103番地
【交通】車:札幌中心部から約6時間(道東自動車道 白糠IC利用)
JR:根室本線根室駅から根室交通厚床行きバスで約20分
【駐車場】あり(無料)
【開館時間】9時~17時(10月~3月 16時30分閉館)
【休館日】水曜日(祝日の場合は翌々日)、祝日の翌日、年末年始(12月30日~1月5日)
【料金】入館料無料
【備考】URL http://www.marimo.or.jp/~nemu_nc/workn/
【投稿日】2013年07月29日(月)【投稿者】たびらい編集部