小林酒造/夕張
【投稿日】2013年05月24日(金)| 北海道発
国の登録有形文化財に指定された蔵

石狩平野に位置する栗山町。ここに、明治11年から続く酒蔵がある。特徴は造り酒屋では珍しい西洋建築のレンガ蔵・札幌軟石の石蔵。一万坪の敷地内には18棟もの蔵が点在し、築100年蔵としては全国でも有数の規模を誇る。夕張の炭鉱がまだ活気づいていたころ、日本酒の消費量は今よりも多く、酒蔵の規模としてはかなり大きいものになった。
日本酒の一人当たりの摂取量が年々減る中、現在の小林酒造では量より質。酒量は少ないながらも、地元の米・水で本当に旨い純米酒を生み出すべく日々、切磋琢磨している。そんな蔵人の思いが聞ける、月に一度開催されている「造り酒屋をもっと知る会」はすでに10年も続く人気の講座で、募集して3日で満席になることもあるほど。
また、毎年4月の第2土日には老舗まつりと題したイベントが開かれ、蔵を解放し新酒が振る舞われる。酒蔵見学は10人以上の団体に限り可能。5日前までに電話で予約が必要だ。直売所である、北の錦記念館ではほとんどの酒が試飲可能になっている。
【投稿日】2013年05月24日(金)【投稿者】たびらい編集部