美瑛の自然に囲まれて、ここでしか出来ない陶芸体験を。

旭川と富良野の中間に位置する美瑛町の市街地から少し離れ、白金温泉まで4キロという所に一軒の窯元がある。倉本聰脚本のドラマ「優しい時間」で、主人公が見習い陶工として働いていた「皆空窯(かいくうがま)」だ。ドラマでも実名で登場した窯元である。
ある事故がきっかけで深い溝ができてしまった父と息子。陶芸職人として修行した息子が父の為に焼いた物、それが彩文磁器の「拓郎マグカップ」である。最終回で父の心の葛藤を溶かす重要な役割を果たしたアイテム。皆空窯ではこのマグカップの製作体験できる。
陶芸の成形手法では、電動ろくろを回す「轆轤(ろくろ)」や、紐状に伸ばした粘土を積み上げて作る「手びねり」などが有名だ。轆轤は「土もみ三年、ろくろ六年」ということわざがあるように、熟練した技とコツが必要。素人が1人で仕上げるというのは難しく、大人から子どもまで楽しめるのは、比較的簡単な手びねりだ。しかし、拓郎マグカップはこのどちらでもなく、ちょっと意外な方法で作られているので、実際に体験して楽しんでほしい。