達古武湖の遊歩道/釧路
【投稿日】2013年11月21日(木)| 北海道発
キャンプ場から夢ヶ丘展望台へ続く遊歩道

釧路湿原を見渡す展望台の一つとして有名な細岡展望台から車で3キロほど走ると、達古武湖(たっこぶこ)が見えて来る。周囲約5キロ、面積1キロ平方メートルほどの小さな沼だ。釧路湿原三湖のうち一番南に位置し、湖畔にはカヌー乗場が整備されている。7月から8月にかけてはホタルの鑑賞が楽しめる自然豊かな場所だ。その達古武湖では平成25年(2013)に、湖の北側にある達古武オートキャンプ場から釧路湿原を見渡せる夢ヶ丘展望台へ続く遊歩道が整備された。
片道約2.4キロ、所要時間片道約45分で、途中ミズバショウの群生地を通る。以前はここから達古武木道へ抜け細岡駅まで歩いて行けたが、現在木道は撤去され通行止めになっている。釧路湿原の源である湧き水や時期によってはヤチボウズを観察できる。ヤチボウズとは、湿原に自生するスゲ類が冬に凍結して株ごと地面から持ち上がり、雪融けの水によって根本がえぐられることを繰り返し人の頭のように形成されたものだ。途中には蛍保護地もあり、「解説板」を見ながら進むと、いろいろな発見があって楽しめる。
最後に急な階段を上り、左手の小高いところを越えると夢が丘展望台に着く。達古武湖と蛇行する釧路川、そして釧路湿原を一望。さらに釧路川に沿ってJR釧網本線の線路も見えるので、鉄道写真を撮りたい人にはうってつけの場所でもある。
【投稿日】2013年11月21日(木)【投稿者】たびらい編集部