釧路観光の時に、あちこちに咲いているハクサンチドリを探してみよう

石川県の白山で発見された、花の形が千鳥の飛ぶ姿に似ているハクサンチドリ(白山千鳥)。ラン科、多年草の高山植物で、北海道から中部地方の高山の湿り気のある場所で見られる。背丈は10~40センチほどと高くはないが、緑の茎に濃い鮮やかな赤紫の花をたくさんつけ、存在感がある花。
5月~9月にかけて、釧路周辺にある岬の散策途中に、あちこちで開花した姿を見ることが可能。釧路町、厚岸町、浜中町にまたがっている厚岸道立自然公園内で、観察ができ、有名な場所としては、尻羽岬や霧多布岬、涙岬、原生花園あやめヶ原など。
釧路町にある尻羽岬では、ハクサンチドリやユキワリコザクラなどの高山植物に囲まれた中で、太平洋を見渡す景色が眺められる。浜中町にある霧多布岬では、ハクサンチドリの大群落の他、エゾカンゾウやワタスゲなど、景色と共に美しい花も鑑賞できる。非恋の物語がある涙岬でも、ハクサンチドリやアヤメなどの花々を見ることができ、厚岸町にあるヒオウギアヤメの名所として知られるあやめヶ原では、ハクサンチドリの他に5月~9月に、ヒメイチゲやエゾエンゴサクも鑑賞できる。生育した場所によって色や形が違い、真っ白なハクサンチドリはめったに見ることはできない。