1. 北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館|さわやかな香り漂う館内

北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館|さわやかな香り漂う館内

【投稿日】2024年08月09日(金)| 北海道発

昭和初期には、薄荷市場において世界シェアの約7割を占めていたという北見ハッカ。

北見ハッカ記念館

1934年、ホクレン北見ハッカ工場が開業した翌年に事務所兼研究所として建てられた後、工場の閉鎖とともに北見市に寄贈されました。2007年には日本近代化産業遺産に認定され、当時のハッカ生産の歴史を今に伝える貴重な資料館です。入場無料なので、北見に訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。

薄荷蒸溜館

北見ハッカ記念館に隣接する薄荷蒸溜館では、薄荷の蒸留実演が行われています。館内に一歩足を踏み入れると、抽出されたばかりのハッカの爽やかな香りが全身を包み込みます。夏の暑さも吹き飛ばすメントールの心地よい刺激がたまりません。

蒸留器
▲薄荷蒸溜館にある小型の蒸留器にてハッカを蒸留する様子を見学できます。その後ろの棚に詰め込まれているのは乾燥させた和ハッカ。

蒸留器
▲和ハッカの葉、茎、花などすべてを高温で蒸し、その水蒸気を蒸留してゆっくりと冷やすとオイルが抽出される。これを「取卸油」という。

写真にある液体の黄色い部分がとれたてのハッカオイル。下の部分はオイルの成分が溶け込んだハッカの水。これが「ミントウォーター」です。

「取卸油」は薄荷蒸溜館のみで販売。定番のはっかスプレーは虫よけにも。どちらもハンドバッグやポーチにすっぽり入るサイズなのがうれしい。自分へのお土産に、ハッカの取卸油とハッカスプレーはぜひゲットしておきましょう。取卸油はお風呂に数滴入れると、夏でも快適なバスタイムを過ごせますよ。

ハッカ脳
▲ハッカ記念館入り口に展示されている

和ハッカの最大の特徴は、メントールの含有量の多さにあります。メントールの含有量が高いハッカオイルは、10度以下で自然に粗脳(そのう)という結晶を作り出してしまうそう。長くうつしい結晶は粗脳を精製してしてつくられるもので、「ハッカ脳」と呼ばれています。

「ハッカ脳」は、売店でも販売されていますよ。

売店
▲食べ物からバスソルトまで、ハッカ製品のラインアップも充実。

ハッカを使ったものばかりを集めた売店スペース。ハッカのお菓子や日用品も充実しています。

ハーブ

北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館の庭。夏には各種ハーブが花をつけ、来館者を和ませてくれています。もちろんハッカも数多くの品種が植えられています。

ハッカ記念館館内
▲レトロモダンなハッカ記念館館内。

ハッカに関する資料を数多く残すハッカ記念館はレトロモダンな佇まい。天気のいい日は柔らかな太陽光が窓から差し込みます。まるでタイムスリップしたみたい。

入場無料のハッカ記念館・薄荷蒸溜館は見どころもいっぱい。ハッカのさわやかな香りで、旅の疲れも吹き飛んでしまうかも。休憩に立ち寄るのなら、30分でできる和種ハッカを使ったオリジナルアロマクリーム作り体験・オリジナルアロマスプレー作り体験もおすすめです。どちらも1,100円で体験できます。※こちらは予約制のため、必ず事前連絡が必要。

■北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館
【住所】北海道北見市南仲町1丁目7番28号
【問い合わせ(TEL)】0157-23-6200
【開館時間】5月1日から10月31日まで:9時~17時
11月1日から翌年4月30日まで:9時30分~16時30分
【休館日】毎週月曜日、祝日の翌日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始(12月30日~1月6日)
【公式ページ】http://www.kitamihakka.jp/

【投稿日】2024年08月09日(金)【投稿者】たびらい編集部

あわせて読みたい!

今、この宿、見られてます

×