1. カルルス温泉

カルルス温泉

【投稿日】2015年05月27日(水)| 北海道発

山間にひっそりと息づく湯治処

訪れる人々を魅了する千歳川

登別温泉からわずか8キロしか離れていないカルルス温泉は、歴史が古い割にはそれほど知られていない。俗化することを拒み、山あいにひっそり息づく安らぎの湯治場なのだ。カルルスの人は「俗化されないこの自然がカルルスの財産」だという。

明治19年(1886)に温泉が発見され、その後明治32年(1899)に開湯。現在のチェコスロバキア共和国の温泉保養地、カルルスバード温泉に似た泉質であったことからカルルス温泉と名付けられた。日露戦争後期から陸軍の保養所が置かれた事により知名度が上がり栄える。昭和32年(1957)に道内最初の国民保養温泉地に指定され、現在は4軒の温泉宿が存在している。入浴剤でカルルスの名が使われたことで知った人も多いかもしれない。

カルルス温泉は海抜250メートルに位置して昼夜の気温の差も少なく、森林に囲まれて空気が清浄。朝は海から塩粒子を含んだ汐風が、また夕方から夜にかけ辺りを囲む1000メートル級の山々、殊にオロフレ峠から海に向かった風が吹き抜ける。その間所にあるのがカルルスで、生気候学上の研究でも魅力ある温泉地だ。温泉郷に入ると溢れるほどのマイナスイオンを体感し、趣ある景観は人の手で整えられ、昔から守られてきたことを感じる。

10メートルほどの古い赤い橋にはたくさんの樹々の葉が落ち、橋の先には緑が生い茂る。緑の先にはケモノミチが続き、側にはどこからきたのか大人の丈ほどある大きな石がケモノミチを飾る。

【住所】北海道登別市カルルス町
【交通】車:札幌市中心部より約1時間30分(道央自動車道利用 登別東IC)
    JR:室蘭本線登別駅下車、道南バス登別温泉乗換カルルス温泉下車
【駐車場】各宿泊施設にあり

【投稿日】2015年05月27日(水)【投稿者】たびらい編集部

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