登別・大湯沼散策路
【投稿日】2015年05月27日(水)| 北海道発
辺り一帯熱気と硫黄の匂いに囲まれた地球の神秘!!

大湯沼は地獄谷の北に位置し、地獄谷からの観光道路を登ると約5分の場所にある。地獄谷周辺区域は大正13年に国の天然記念物に指定され、現在その総面積は186ヘクタール。原始林内には約60種類の樹々や約110種類の草木が保存され、ミズナラ等の巨木を見る事ができる。また様々な散策コースがあり、マイナスイオンたっぷりの原始林を満喫できる。
地獄谷からの観光道路途中には「大湯沼川探勝歩道」があり、達人小松さんが大好きな場所である。大湯沼川探勝歩道に入ると、大正時代の小爆発で生じた小さな湯沼、大正地獄がある。辺り一帯が熱気と硫黄の匂いに覆われ大自然のエネルギーに圧倒する。大正地獄は湯釜が約10メートル、鉄分を多く含んだ高温で1分間に約100リットル、そして約90°の温泉が湧出している。およそ10日間の周期で湯の量を増減させる間欠泉で、湯量が減少する時は地鳴りと共に温泉の色が七色に変化する、とても不思議な沼だ。
探勝歩道を奥に進むと大湯沼から溢れ出る大湯沼川が広がる。酸性度の高い湯が流れている川で、大正地獄から流れ出たお湯と合流する。
周囲は新緑や紅葉が楽しめる植物の宝庫が続き、川床には酸性湯に生える緑の苔が木もれ日に映え、コバルトブルーを帯びた川は言葉を失う程の美しさである。川の先には大湯沼川天然足湯があり、天然の湯の川で足湯を楽しむ事ができる。湯の川のせせらぎと天然記念物の原生林に囲まれた足湯はなんとも贅沢で、沢山の人が訪れる。
【投稿日】2015年05月27日(水)【投稿者】たびらい編集部