ファーム富田 香水の舎/富良野
【投稿日】2013年10月07日(月)| 北海道発
農産物として製品を作り続けている

ファーム富田のトラディショナルラベンダー畑かたわらにある建物「香水の舎」。舎の奥にある展望デッキからは春・秋の彩りの畑とその奥にそびえる十勝岳連峰を望むことができる。富良野地方はラベンダーが単なる観賞用の花としてだけでなく、一つの農産物として製品を作り続けている。
もともとラベンダーが富良野地方に導入されたのは鑑賞用ではなく、エッセンシャルオイルを抽出し、香料を生産することにある。最盛期は富良野各地に蒸留施設があり、周辺一帯はラベンダーの香りに包まれていた。香料会社により行われていた蒸留だが、輸入品や合成香料に対抗できずに打ち切られてしまう。その後観光資源として脚光を浴び、香水の原料を得るために、この香水の舎では蒸留を復活させた。日本で唯一、ラベンダーからエッセンシャルオイルを抽出するための工場もある。
この香水の舎では、ラベンダーのエッセンシャルオイルを独自に調香して香水を生産している。中はガラス張りになっており、石鹸の製造やラベンダーオイルの蒸留の過程を説明書きと共に見学することもできる。また、ラベンダーの香りがする栞(しおり)を制作が可能。香りの異なる4台の機械に栞を入れると香水が吹き付けられて完成する。さまざまな種類の香水を嗅ぎ分けたり、石鹸の製造や調香作業の様子を見学もできるので大人でも子どもでも楽しめる。しかし11月~4月の冬季期間は閉館しているので注意が必要だ。
【住所】北海道空知郡中富良野町基線北15号
【交通】車:札幌市内より約2時間15分(道央自動車道 三笠IC経由)
JR:富良野線ラベンダー畑駅から徒歩約10分(ノロッコ号のみ停車)
【駐車場】有り(無料)
【問い合わせ】0167-39-3939/ファーム富田
【料金】入園料 無料

~6~7月の旬は見逃さないで!~
富良野ラベンダーツアー特集
【投稿日】2013年10月07日(月)【投稿者】たびらい編集部