旧函館区公会堂~元町公園「基坂」/函館
【投稿日】2013年10月04日(金)| 北海道発
函館山山麓から函館港方面にのびる坂

函館山山麓から函館港方面にのびる坂の一つである基坂(もといざか)は、明治時代に坂を下った所に里数を測る基点となる里程元標(りていげんぴょう)の木柱が立っていたため名付けられた。明治40年(1907)8月に起きた大火で、基坂にあった主要施設の殆どが焼失してしまい、大火後から数年に渡り基坂では旧函館区公会堂をはじめ豪華絢爛な建物が次々と建設されていった。現存する建物で旧北海道庁函館支庁/明治42年(1909)築、旧イギリス領事館/大正2年(1913)築、 相馬株式会社/大正3年(1914)築など。
坂の上からは函館港を望め、坂の下からはイエローとブルーグレーの外観が鮮やかな旧函館区公会堂、元町公園や函館山山頂を見上げることができる。基坂近辺は政治の中心地となってきた歴史ある地区。江戸時代以降には亀田番所、函館奉行所が置かれ、明治時代には開拓使支庁、北海道三県一局時代には函館県庁、北海道庁函館支庁(後に渡島支庁)も置かれていた。坂を登りきった上にお役所があったことから、「お役所坂」「御殿坂」とも呼ばれる。
また、この界隈は、函館市元町末広町伝統的建造物群保存地区として北海道で唯一国の選定を受けている。街路樹のある石畳が敷かれた直線の広い坂で、映画やドラマの影響もあり、観光地として函館山山麓にある坂の中でも人気は高い。旧函館区公会堂や元町公園と共に夜のライトアップがされる坂で、冬季はイルミネーションを楽しめる。
【住所】北海道函館市末広町
【交通】市電:末広町駅下車、徒歩すぐ
【駐車場】あり(函館市元町観光駐車場/1時間200円)
【問い合わせ】0138-21-3323/函館市観光コンベンション部
【投稿日】2013年10月04日(金)【投稿者】たびらい編集部