船魂神社/函館
【投稿日】2013年10月04日(金)| 北海道発
函館の海を見守る神社

船魂神社は北海道最古の神社で、その名前のとおり船や航海の安全を守護する神社。崇徳天皇の時代、保延元年(1135)融通念仏宗開祖、良忍上人という高僧がこの地に着き「この処は、神霊の宿るところ」と里人に言い伝えた。本州と北海道に渡る津軽海峡は海流が激しいため海難事故が多く、海上安全を願って神社を祭ったという。
古くは観音堂、江戸時代には船魂大明神として祭られ、明治12年(1879)村社に列する。古書には、延享年間(1745)、嘉永年間(1848)、明治40年(1907)、昭和2年(1927)にそれぞれ社殿新築の記録がある。現在の社殿は昭和37年(1962)に再建され、鉄筋コンクリート神明造となった。函館港の安全と港湾作業に従事する人達の安全と繁栄を願う参拝者が多い。
また、ここは義経伝説もある神社である。義経一行が船で津軽から蝦夷の地へ渡る途中、暴風雨に見舞われ遭難しそうになったところを船魂明神の導きで無事、函館に到着。その後、のどが渇いて水を探していると童子が現れ、その指差す方向を見ると清らかな水がこんこんと湧き出ていたと言う。現在はこの水は出ていないが、昔は「御宣託の泉」として知られ、童子が現れたという岩は今も境内に残っている。
船魂神社の祭神は、日本の国土を生み出したイギナギとイザナミから生まれた海の神様「おおわたつみの神」。別の祭神として、非常に知恵があり他の神様にアドバイスをしていた大変物知りな神様「しおつちおじの神」も祭られている。もっと頭が良くなりたい、知恵をつけたいと望んでいる人がお参りに来る神社でもある。境内からは函館港も一望することができる。
【住所】北海道函館市元町7-2
【交通】市電:末広町駅から徒歩約10分
【駐車場】なし
【問い合わせ】0138-23-2306/船魂神社
【備考】授与所:8時~18時 御朱印・御守・御札・おみくじ授与
船のお札:船名、船主名を浄書いたします
御祈祷:海上安全・大漁祈願・厄除・八方除・交通安全・病気平癒・家内安全・商売繁昌・安産・初宮詣・七五三詣・歳祝い 他
出張祭典:家のお祓い・船のお祓い・地鎮祭・上棟祭・竣工祭・神棚祭・開店祓・新年祈願祭・毎月祈願祭・解体祓・不浄祓 他
【投稿日】2013年10月04日(金)【投稿者】たびらい編集部