映画「ハナミズキ」の撮影で使われた湯沸岬灯台がある岬

漁業と酪農が盛んな浜中町にある霧多布湿原は根室と厚岸町の間に位置し、北海道遺産に選定されている。その湿原から東に行くと霧多布半島があり、先端には霧多布岬(きりたっぷみさき)がある。正式には湯沸岬(とうふつみさき)と言い、台地状の細長く太平洋に突き出した断崖絶壁の岬。近くには、展望台やキャンプ場、霧多布温泉「ゆうゆ」もあり、おすすめのスポットである。
霧多布岬という名の通り濃霧に包まれることが多く、3日に一度くらいしか晴れない。岬からは散策路が整備され、海岸沿いまで行き、多くの奇岩を見る事ができる。岩礁には幻の珍鳥エトピリカが生息し、運が良ければアザラシが見られることもある。岬には草原が広がりいろいろな花が咲き、先端には、映画「ハナミズキ」の撮影で使われた湯沸岬灯台があり撮影ポイントとなっている。
また、アイスクリームのハーゲンダッツの主原料となる高品質な牛乳は、浜中町で生産している。霧多布のウニはミネラルたっぷりの昆布に支えられ、浜中町の特産品となっており、グルメも充実している。浜中町では、毎年9月に「きりたっぷ岬まつり」が開催される。秋アジ、サンマ、ウニのつかみ取りやサンマの発泡売りなど多くのイベントを楽しめるので、お祭りの時期に合わせて旅行を計画するのもいいだろう。